昨年の秋、帰り路を急ぐ山道で思わず立ち止まった事がりました。大きな樹木に沢山立てかけられている木材は、足場か何かかと思っていたのですが改めて見てみると足場にしては随分と太く長さも様々でし。建材にするために仮に置いているのではないかと思いましたが、どうも既視感があるのです。どこかで見たような...?
そっくりな光景は、すぐに思い出しました。湯抜きした真竹を同じように樹木に立てかけて天日に晒している時の様子です。熱湯で油抜きしたばかりの竹は最初は黄色い色目をしてますけれど、こうして太陽の光を浴びることによって白竹になります。白竹の事を「晒竹(さらしだけ)」と呼ぶのは、こうして天日に晒すからなのです。
建材用の木材にしても白竹にしても、どちらも樹木に多すぎるくらい沢山立てかけて、まるで添え木をして支えているようにも見えます。コロナウィルスで揺れる社会を皆が心を一つにして支えなければならない今の世界みたいです。添え木は一本でも多いほうがいい、多すぎることは決してありません。
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