スズ竹の市場籠が修理という事で手元に届きました。特別丈夫なスズ竹なのに余程ハードな使い方や重い荷物をいれたのか、珍しい事だなあと思っていたら持ち手部分の破損でした。
なるほど籐巻持ち手でも芯部分がロープではなく丸籐を使っています。この細さでは野菜や魚を入れてガンガン持ち運ぶ市場籠の持ち手としては役不足、折れてしまうのも分かります。
竹虎では、自社で購入いただいたものでなくとも自分たちの力の及ぶ限り修理をさせてもらうようにしています。このスズ竹市場籠も当社で販売したものではないのだが、お客様からすれば竹虎で断られたら一体どこに持って行けば良いか路頭に迷ってしまいかねません、そこで今回も快く引き受けさせていただいて頑丈なロープ持ち手にやり替えさせてもらったのです。
修理や別注の籠やざるのお問い合わせは近年少しづつ増えてきた仕事のひとつ。この四ツ目底角水切り籠(たらし)もサイズを大きくして使いたいという業務用のお客様のご要望で製作しました。サイズを大きくすると印象は全く違うし、使い勝手はもっと違います。
籠やザルだけでなく小さな簾(すだれ)も10枚からオーダーメイドの別注対応をしています。残念ながら円形のものは職人がいなくなって出来なくなったのですが容器に合わせたい場合、少しだけ大きくても小さくても使いづらいもの、このような皆様のご不便を少しでも解決できればと思っています。
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