来週24日からパリで開催される竹細工展では自分が持っている籠の中から合計38点を選んでいる。どうしても手元に置いておきたい籠が積もり積もって置ききれなくなっても、まだ新しい魅力的な竹が現れてくる。それが、どうしようもなく楽しいのだが、この茶櫃籠もそんなひとつだ。
西日本では菊底編みで本体や蓋部分を編む細工が多いのだが、網代底の本体に網代底の蓋とは面白い。
竹籠と焼物は陶器でも磁器でもよく似合う、こんな食卓が日本のどこかの家庭にあるといいなと思った。そこで元々自分用にと思っていた真竹茶櫃籠を販売することにしたのだ。
普段は見えない底部分、力竹も渋い、三か所の足がいい、かなり男前である。
この籠に限ったことではないが今の季節に編み上がる竹細工の香りはたまらない。空調の効いた部屋に置いていて随分と色合いは落ち着ついてきたけれど、まだかすかに香っている。
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