さて昨夜はクリスマスイブでした、皆さん素敵なプレゼントはいかがだったでしょうか。大人になっても12月のこの時期は何もないのにウキウキとしてしまいますが、特に今年は長い間待ち焦がれている大好きな贈り物が届きそうとあって楽しみにしていました。
心待ちにしているのは、この特徴的な魚籠。魚籠の形はその地域の竹材にもよりますし、魚の種類によっても違います。この魚籠は首部分が狭くて胴体が張っている鰻用のもの、底に入れてある力竹の本数、竹の重なり、その下に見える四ツ目編みにしびれました。
竹籠を編む場合、竹素材がすべて同じと思われている方がほとんどかと思います。ところが実際には太い骨竹などに丈夫な孟宗竹を使う場合もありますし、たとえばこの魚籠は細かい編みには淡竹を使い力竹には真竹、そして口巻部分には若くて柔らかい成育年数の違う竹を使います。
ただ、この籠にはたまたま適当な竹材をきらしていたのでしょうか、口巻には黒竹を使ってしまっていました。昔からの伝統の竹籠には少し似合いません、そこで新たに編んでもらう事にしたのです。
ずっと待っているのにはこのような理由がありました。首の長さに合った蓋の深さも気に入っています、仕上げも素晴らしい出来栄えです。
イブには届かなかった魚籠、トナカイがぐずっているのかも知れません(笑)。年内にはウチに来るのだろうか?竹サンタ。
コメントする