布袋竹は布袋様のお腹のようなふくらみがある事が名前がついています。この特有の繊維のねじれ、ふくらみの面白さはグリップに最適なので釣竿にも多用されますし、お洒落なステッキにもなりますので四国お遍路さんが使う遍路杖としても好評です。
それにしても布袋竹と一口にいいますが一本として同じ表情のものはなく、それぞれがオンリーワン、虎竹の色付きと同じです。
この700度のガスバーナーで一気に油抜き加工をします。
油抜きの加工をすると切り口からこれだけの水分が噴き出してきます、竹は糖質の多い植物ですので糖分を含んだ油成分。中国では淡竹から取るこの液体を竹瀝(ちくれき)と呼んで喘息や肺炎の民間薬としています。
さて、この油分をウエスで拭き上げるとこの光沢なのです。何か透明な塗料を使っているのかと、お客様から聞かれる事もあるくらいですけれどもちろん何もしません。自然の竹の持つ力と魅力を引き出すお手伝い程度しか人の出来ることはないのです。
居合のつもりでしょうか?このような使い方は厳禁です(笑)。
コメントする