フランスから虎竹の竹林を見学に来られると聞いて、これはPOCKETALK(ポケトーク)の出番だと用意していましたけれど来られたのはパリ在住の日本の方でした(笑)。通訳機は必要ありませんでしたが、日本の方でも海外の方でも竹をご存じ無いという事に関しては同じです。こうして急斜面の虎竹の竹林をご覧いただき感激されていましたので、虎竹の価値を知ってもらえる事は本当に嬉しい事なのです。
先日より大型台風が日本に上陸して大きな被害をもたらしています。今回は高知には直接影響はなかったものの土佐湾の波は大荒れで虎竹の里が見下ろせる峠からは恐ろしいような高波を見ることができました。
この虎竹の里でしか成育しない不思議な虎竹は、京都大学の博士が来られて調べた結果では土中の特殊な細菌の作用と言われていますが実はハッキリとした原因は今もって解明されていません。ところが近年、高知大学の先生から興味深いお話しを伺いました。植物は塩分が苦手であり黒く変色する場合があるそうなのです、そこで強く吹き上げてくるこの潮風も竹に現れる虎模様一因ではないかと言われて注目しているのです。
こうして見ると潮風が虎竹の古里である焼坂の山々にむかって白く煙っています。台風でなくとも波の荒い日は海をみずとも潮の香りで分かるほどの土地柄ですので塩分というものが虎竹に何らかの作用をしているのは間違いないかも知れないと考えています。
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