運動会に竹籠を使った新しい競技が加わった、その名も「とうまる、とうさん」。「とうまる」とは「唐丸」と書くのだが鶏の一種の事である。田舎に行くと今でも庭先で鶏が入れられたこの籠を見ることもあるが鶏を入れておく竹籠だから唐丸籠とも言う。
時代劇で罪人が同じような竹籠に入れられて街中を運ばれていくシーンをご覧になったことがあるだろうか?盗人が入る籠だから「盗丸(とうまる)」籠と呼ぶ職人もいるが、どうやら当て字のようだ。
しかし、「盗丸」でもいいではないか。この籠にダメダメなお父さんを捕まえて子供たちが運ぶという新競技だ。籠に入るのは日頃家族サービスをおざなりにしているあなたかも?
それにしても、要するに竹虎で言うところの玉入れ籠ではあるがメタボなお父さんを入れるとなると大きさはどうだろう...。小学校の生徒さん達が竹籠を使う事になって嬉しい反面、背負い籠のように力竹を用意してしっかり補強しなければ使えないかも。
いやいや素材から見直せば粘りのあるスズ竹か?堅牢な二重編み背負い籠ならいけるだろう...しかし、中に入るお父さんが見えなくなってしまう。
そうだ、玉入れ籠としては非常にレアではあるが根曲竹を使うとか...そんな事をアレコレ頭を悩ませているところで目が覚めた。
ああ、夢で良かった。
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