RKC高知放送「eye+スーパー」REIWA-125号+スペインでのレース報告

RKC高知放送eye+スーパー、高橋生さん、高橋龍介さん、竹虎四代目(山岸義浩)


スペイン・ビトリアでのボックスカートレース(box cart race of La Blanca in Vitoria)への挑戦を、先月の地元RKC高知放送さんの情報番組「eye+スーパー」でお話しさせていただいておりました。そこで、無事帰国した暁には是非報告させて下さいとお願いしていたのですが、皆様のご厚意で本当に報告させていただく機会を頂戴しました。


RKC高知放送eye+スーパー、高橋生さん、高橋龍介さん、竹虎四代目(山岸義浩)


令和元年の今年、竹虎創業125周年記念で作ったREIWA-125号と名付けた竹カートは当然日本唯一の虎竹だけで製作しました。それなら、ドライバーである竹虎四代目も虎竹を纏いたいと虎竹アーマーなるプロテクターを着装してのレースでした。


RKC高知放送eye+スーパー、高橋生さん、高橋龍介さん、竹虎四代目(山岸義浩)


そこでスタジオには虎竹アーマー、虎竹兜もそのままに出させていただきました。やはり高知にしかない高知の竹は県民の皆様にご覧頂きたいのです。


竹虎四代目(山岸義浩)


生放送の番組でバタバタして思うことがなかなかお伝えできない事もあるもののレースの様子や雰囲気が分かりやすいように動画などもしっかりご用意いただいており、高橋生さん、高橋龍介さんお二人のスムーズな進行で1時間がアッと言う間に過ぎました。


RKC高知放送eye+スーパー、高橋生さん、高橋龍介さん、竹虎四代目(山岸義浩)


数日前から告知していましたので沢山の方にご覧いただき嬉しい一日でした。ありがとうございます。




遅くなりましたが、今年も梅干しの便りです

梅干しざる


少し遅くなってしまいましたが、今年もお客様から梅干しの便りが届いています。年々、作る梅の量も増えてきて芝の生えたお庭いっぱいに広げられた様子を毎年楽しみにしています。エビラ籠はじめ丸竹ざるを何年も使い続けていただいておりますが、このような光景を見させていただくと本当に嬉しくなります。


竹虎職人


今年は夏前から125周年記念のREIWA-125号などの製造があったりして職人には忙しく動いてもらいました。高知は雨が多かったので素材の管理で大変な部分もありましたが、土用干しをされる方にとりましても気忙しい夏だったのかも知れせん。


土用干し


美しく並べられた梅干しには毎回感心させられてしまうと同時に深い愛情を感じています。竹虎からお届けさせていただきました竹細工の品々もこうして大事にお使いいただけている事を拝見すると、日々の竹との向き合い方に改めて身が引き締まる思いがします。


竹虎インターンシップ、全社会議

インターンシップ、全社会議


2001年から取り組んでいるインターンシップですが全社会議はに時間が合わない事もあって今まで学生の皆さんに参加いただく事はありませんでした。


竹虎インターンシップ、花籠作り


今回、工場見学や虎竹花篭作り、虎竹の油抜きや店舗での研修に熱心に取り組む姿を拝見して全社会議の時間を前倒ししてもご覧いただくようにして良かったと思っていました。


インターンシップ、竹虎工場


竹虎インターンシップ、工場


竹虎インターンシップ、竹林見学


竹虎インターンシップ、竹林見学


インターンシップ、竹虎全社会議、ビデオ


ちょうどインターンシップが始まる日に放映された今回のスペインボックスカートレースの様子をご覧いただきます。


竹虎インターンシップ、全社会議


レースで活躍したREIWA-125号を製作した職人に苦労した事や、多くの方にご覧いただいた感想を話してもらいます。


竹虎インターンシップ


短いインターンシップ期間ではありますが、その間に色々体験してそれぞれが感じ取った竹虎を総括する形で明日はいよいよ自分達への「提言」をお願いしています。どんな事が展開するのか?本当に楽しみにしています。


竹トラッカーとインターンシップ

竹トラッカー、竹虎四代目(山岸義浩)pg


せっかくお越しいただいているインターンシップの皆様ですので竹林見学の機会に竹トラッカーに乗っていただく事にしました。見るだけでも驚かれますけれど乗ってみると又新しい発見があるものです。


竹虎四代目


そもそも価格が倍以上になってしまうのにベースとなる電気自動車を二人乗りにしたかったのは、こうやって来客された皆様に虎竹にのる体験をして欲しかったからです。


竹トラッカー、竹虎四代目(山岸義浩)、インターンシップ


一人一人試乗いただき虎竹の里の田舎道を少し走らせてもらいました。


竹トラッカー、竹虎四代目(山岸義浩)


学生の皆様がこれからどんな分野に進み活躍されてるのか分かりませんが竹の電気自動車に乗る経験は、これが最初で最後のことかも知れません。


竹トラッカー、竹虎四代目(山岸義浩)


そう考えますと一期一会、短かい距離ではありますが、貴重な時間です。


竹トラッカー、竹虎四代目(山岸義浩)


竹トラッカー、竹虎四代目(山岸義浩)、インターンシップ


竹トラッカー


竹トラッカー、竹虎四代目(山岸義浩)、インターンシップ


竹虎インターンシップ2019


それにしても竹トラッカーは改めてタフな車です、1000キロ走ってもビクともしませんでしたが製作後数年経過した今でも変わることなく快適にドライブを楽しめます。そして製作には苦労をしたけれど、今でも多くの方に喜んでいただけて虎竹を知ってもらえるツールとなっている事は本当に有難く嬉しいことです。


竹虎インターンシップ2019、竹林見学

竹虎インターンシップ2019、竹林見学


インターンシップの本社研修も後半になって、ようやく竹林見学に行く事ができました。日報を読むと学生さん達が待ちに待っていてくれた様子が伝わってきて嬉しくなります。今回は、職人も同行させる事にしました、同じ年頃だったり少し年下だったりする大学生が初めて虎竹を見てどんな顔をするか?どんな話をするのか?これからの社員に見せたかったのです。


竹の道


急で細い坂道が虎竹の里の山々の頂まで続きます。山道を登り始めてすぐの所に孟宗竹が生えている所があります。孟宗竹は大きく長く日本最大級の竹なので大きく美味しい筍が食用とされてきましたし、農作業、建築はじめ様々な用途にも重宝されてきましたので虎竹ばかりの里にも少しは植えられているのです。


竹虎インターンシップ2019、竹林見学


ここで孟宗竹と真竹・淡竹(はちく)の簡単な見分け方のお話しをしました。まず太さの違いがありますが確実な見分け方は節にあります、よく見てみると孟宗竹の節は一本なのに対して真竹や淡竹の節は二本のリング状になっています。


竹虎インターンシップ2019、竹林見学


虎竹は淡竹なので節は二本になっているのですが、実は見分け方をインターンシップの皆さんに質問してみたところ一人の学生さんがピタリと言い当てました!若い方が知っているとは驚きでしたけれど、工場研修で虎竹の節の事を聞いて覚えていてくれたのでした。


竹虎インターンシップ2019、竹林見学


今年の学生さん達も素晴らしい方々です、今の若い者は...とあまり好ましくない事が語られる場合もありますがインターンシップで来社いただく学生さんには自分が学ばせてもらう事ばかりです。このような皆さんがこれから成長し高知の会社を盛り立てて行ってくれるとするなら、田舎もまんざらではない気がしてきます。


竹虎インターンシップ2019、竹林見学


この夏は雨が意外に多く粘土質の道は滑りやすくなっていて注意が必要です。竹林見学を一日伸ばしたのは実はこのためでもありました、雨が降ってすぐはとても歩きづらいので少しでも道が乾けばと思っていました。


竹虎インターンシップ2019、竹林見学


虎竹に囲まれ虎竹ばかり触れていると分からなくなる事があります、こうした機会は何度あっても自分自身にとって新しい気づきがある楽しみな時間です。


竹虎インターンシップ2019、竹林見学


竹虎インターンシップ2019、職人、竹林見学




レアな逸品、根曲竹の玉入れ籠

根曲竹玉入れ籠


根曲竹の玉入れ籠などは、ほとんどご覧になったことがない籠ではないでしょうか。竹と名前が付いているもののボールペンくらいの太さしかない笹の仲間なのですが、雪の重みにジッと根元が曲がるほど忍耐強く育ち、強く堅牢に鍛えられた竹になっているのです。


玉入れ籠


竹虎で定番の玉入れ籠は、運動会の玉入れ競技に竹籠を使っていただきたいと思って採算ギリギリで作り続けているものです。しかし少しでも材料費も抑えねばなりませんので竹表皮部分だけでなく表皮を取ったすぐ下の身部分の竹材もヒゴにして編むようにしています。


玉入れ籠


「全国の小中学の玉入れ競技に使われる籠を昔ながらの竹籠にしたい」そんなお話しを、ちょうど只今開催中のインターンシップの学生さん達にもお話ししました。若い皆さんの世代の運動会では、やはり竹籠は少数派のようですから道は遥か遠いと改めて感じました。


根曲竹玉入れ籠底面


さて、この根曲竹の玉入れ籠ときたら元々が竹材の中で最強クラスの丈夫さを誇りながら材自体が細いだけに全てが一番強い表皮部分で編まれています。


根曲竹玉入れ籠鞄


そこで、珍しい籠なので自分専用に手元に置いておきたい事もあって、ここ数年ずっと愛用させてもらっているのです。どんな風に使っているのかと言うと鞄置きなのです、試に自分の鞄を量ってみると今日は6.5キロの重さがありました。日によって重さは違うものの毎日、逆さにしたこの籠の上を使い続けています。


軟弱な竹ならすぐにダメになってしまいそうですが、これが根曲竹の魅力なのです。さらに疲れて帰ってきて足を伸ばしたい時にはオットマンにしてみた事すらあります、根曲竹の粘りを信用していないとこんな使い方は到底できません。竹に支えられて足を伸ばす気持ちよさ、疲れなどいつの間にかどこへやらです(笑)。


竹虎インターンシップ2019

インターンシップ2019、虎竹花篭作り


毎年の夏の恒例となっていますインターンシップが始まっています。昨日はスペインより凱旋のREIWA-125号をお出迎えいただきましたが本社研修では工場での製竹や店舗での業務などを体験いただいています。


竹虎インターンシップ2019


今年は10名のインターンシップ生が来ると言うことで、人数が多くて大変なら久しぶりに若い皆さんと向き合ってみようと思いました。


インターンシップ2019、虎竹花篭作り


それにしても一人一人素晴らしい学生さんばかり、帰って来て履歴書を改めて見直してみると...何と縁もゆかりもない県外からも来て頂いています。


インターンシップ2019、虎竹花篭作り


ダイヤ改正によって高知駅近くから朝6時前、始業時間の一時間前に会社に到着する汽車しか走っていない不便さを乗り越えて通ってくる学生さん、本当に凄い。


インターンシップ2019、虎竹花篭作り


「効果は移動距離に比例する」竹虎もずっとそう自分に言い聞かせてやって来ました。きっと実りの多い、忘れられない夏に絶対になると思っています。


竹虎インターンシップ2019


スペインのレースで着用した虎竹アーマーも実際持ってみると質感、重さ、細部の丁寧な作り込みが良く分ってもらえます。


竹虎インターンシップ2019


竹虎インターンシップ2019


竹虎インターンシップ2019


竹虎インターンシップ


竹虎インターンシップ


竹虎四代目(山岸義浩)


花籠作り研修で竹のバラが手に刺さったという学生さんの話を聞いて、あの内職のおばあちゃんの手を思い出しました。枝折戸の仕上げを、障害を持つ息子さんと二人で朝から晩まで懸命にやっていただいていた方です。


「若さん、仕事持ってきとうせ」


これが、いつもの口ぐせ。現金収入は竹虎の仕事だけだったのです。湿らせた棕櫚縄を扱うシワだらけの小さい手はツメの間まで一年中真黒でした。


「どうか買ってください!」


売り出して行っても全然売れなくて思わず日本橋の高島屋でお客様に土下座した事があります。そんな事で何とかなるほど甘くないと自分でも分かってはいましたが、あのあおばあちゃんの手を思い出すとどうしても手ぶらで高知に帰れなかったのです。若いインターンシップの皆さんに話していて泣けてきたのは当時の惨めさではありません、今の竹虎の礎とも言える勇気をもらった、おばあちゃんに会えない寂しさです。



「きんこん土佐日記」にも掲載のREIWA-125号がスペインから凱旋

REIWA-125号凱旋、竹虎インターンシップ


スペインボックスカートレースで快走したREIWA-125号が虎竹の里に凱旋です。今回は本当に沢山の方に喜んでいただき日本の竹文化、虎竹をどれほどアピールしてくれたか分かりません、当然自分は虎竹アーマー装着です。ちょうど工場で研修中だったインターンシップの皆さんとお出迎えします。


REIWA-125号凱旋、竹虎インターンシップ


遥々スペインからトラックと飛行機で運ばれて帰ってきました、さすがに頑丈な木箱に固定もしっかりとされています。


REIWA-125号凱旋、竹虎インターンシップ


どうやら、これといって傷んでいる所もなくホッと安心しました。


きんこん土佐日記、REIWA-125号凱旋、竹虎インターンシップ


ところで、REIWA-125号は高知新聞に連載されている村岡マサヒロさんの人気四コマ漫画「きんこん土佐日記」にも取り上げていただいてます。確か竹トラッカーも描いてもらっています、地元の皆様に盛り上げていただき感謝です。ありがとうございます。




 

とさっ子タウンで虎竹モビール作り

とさっ子タウン、虎竹モビール作り


毎年高知市内で開催されている子供達のまち「とさっ子タウン2019」、働いたり、遊んだり、学んだり、市長になったり警察がいたり、本当に子供たちだけで何から何まで運営されている不思議な街です。今年の竹虎は講義内容一新!特産虎竹の端材を利用してモビール作りを開催する事にしたのです。


とさっ子タウン、虎竹モビール作り


細々した竹材を使いますが、丸い竹を輪切りにしたり縦に割ったり太さを違えたり、曲げてみたりする事によって竹の色々な表情がお分かりいただけるかと思います。


竹ざる、竹かご


モビール作りの素材だけでなく道具を入れる籠にも竹を使ってもらいます。


とさっ子タウン、虎竹モビール作り


最近のご家庭で竹を使うことはかなり少なくなってきていると思いますので触れ合う機会にしていただきます。


とさっ子タウン、虎竹モビール作り


出来あがった虎竹モビールを子供達はご自宅で飾ってくれているでしょうか、たまに見て虎竹の事を思い出して、いつかは虎竹の里にも来てくれると嬉しいです。


 

RKC高知放送テレビ「こうちeye」で放映いただきました。

竹虎テレビ放映


竹虎創業125周年の取り組みをRKC高知放送テレビ「こうちeye」で放映いただきました。なぜ竹の車に竹の鎧か?一番の思いの部分は日本の竹を見直してもらいたいというその一点つに尽きます。


竹虎テレビ放映


このような取り組みが実現するのも社内の職人の技があっての事です。


竹虎テレビ放映


レースコースの下見に行った、まだダウンジャケットが手放せない今年の2月の写真から取り上げていただきます。そしてボックスカートの製作、テスト走行、出発までずっとご紹介いただきました。


竹虎テレビ放映、竹虎四代目(山岸義浩)


日本唯一の虎竹のことを思うぞんぶんお話しできて幸せです。


ビトリア


美しいビトリアは一度でも行けば人の心を魅了する古い街並と人情が素晴らしい所です。本当に移り住んでみたくなる心地よさ、テレビ放映を観ていて又そんな思いが込み上げてきました。




 

初代、二代と御先祖様にスペインレース受賞を感謝の報告

お墓参り


レースの無事を初代、二代と御先祖様に感謝の報告に来ました。スペインの聞いた事もなかった街で開催されているボックスカートレース(Carrera de Goitiberas de las Fiestas de la Blanca de Vitoria-Gasteiz)を一年前に知って参加を決めてから数々の壁がありましたものの、何とかクリアできたのも大いなる力に見守られているからに他ありません。


梱包、REIWA-125号


REIWA-125号はしっかりと梱包して輸送され、ちょうど昨日日本に帰ってきたと知らせが届きました。


REIWA-125号箱詰め


竹虎本社に到着しても、竹トラッカーのように走って見せに来ることはできません。そこで、ここには現地スペインで掲載された新聞紙面を持参していました。


虎竹車、REIWA-125号


この虎竹の里の竹で製作された車体と鎧が異国の地で多くの人々に喜んでご覧いただけた事が分かってもらえるのではないかと思います。


高知新聞掲載


また先週末には地元高知新聞にも掲載いただいていました。


高知新聞掲載


ビトリアのボックスカートレースで頂いた特別感謝賞はフランス、スペイン、日本から参加した竹チーム三台で受賞しました。創業125周年で製作したREIWA-125号はイギリスのThe Daily Telegraph紙はじめ各紙に取り上げられましたが、やはり地元の方にご覧いただける高知新聞に掲載される方が100倍嬉しいと感じています。




ビルバオ空港の幸運

竹虎四代目(山岸義浩)


帰りのビルバオ空港で思いがけない事がありました。


ビルバオ空港


ビルバオ空港はサンティアゴ・カラトラバという有名な方のデザインだそうです、そう言えば前回も何か斬新な建物だなあとは思っていました。ソンディカ空港やロイウ空港と呼ばれることもあって慣れない自分など混乱するのですが結局同じ空港の事を言ってます。


地方の小さな国際空港なのですが実はこのような日本の航空会社の乗り入れのない空港が英語や現地の言葉が話せないと意思疎通できません(笑)。帰りのビルバオはカウンターと搭乗口を何往復したか分からないほど行ったり来たりでした、チケットの行き違いもあって大変だったのです。


ビルバオ空港売店


色々な方に助けてもらって何とか飛行機に辿りつきますが、その道中で小さな売店が目にとまりました。新聞が数紙置かれています、気になってペラペラとめくってみますと...何とっ!


竹虎四代目(山岸義浩)


REIWA-125号と乗車して走る竹虎四代目が漫画になって掲載されているではないですか!?


竹虎四代目(山岸義浩)


思わず、「おばちゃん、おばちゃん、コレコレ!ボクボク!写真撮って」と言って売店の方にスマホで撮ってもらいます。


竹虎四代目(山岸義浩)


乗り継ぎ空港のフランクフルトでも迷ったついでに新聞をチッェクしてみました。載っているはずもないですが、新聞の紙面というのは同じ国、同じ地域であっても各紙それぞれ微妙に違い本当に面白いものです。


竹虎四代目(山岸義浩)、高知龍馬空港


そんな事思いつつ帰ってきた郷土南国土佐。高知龍馬空港には出迎えもいません。やはり、この格好がいけないのでしょうか(笑)!?


スペイン、ボックスカートレースのお客様と

竹虎四代目(山岸義浩)


今回の竹虎創業125周年記念で参加させてもらったスペイン、ビトリアボックスカートレースも地元テレビ局の放映を観ると臨場感が伝わります。


竹虎四代目(山岸義浩)


ビトリアで開催されているこのお祭りは何処からかお客様が見にくるものではなく、土地の人々がみずから楽しむためのものだと感じました。小さな子供たちからお年寄りまでが笑顔いっぱいなのが素晴らしいのです。そんな皆様と一緒に写真を沢山撮っていただきました。


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


最後はREIWA-125号を後ろから突いてくれる力持ちの方と。


その他のユニークなボックスカート

ボックスカートレース、竹虎四代目(山岸義浩)


「La fiesta de la viegen blanca」は、スペインはビトリアの聖人Virgen Blancaをお祝いする祭りです。その中で開催されるボックスカートレースだけに参加する車もお祭りムードを高める遊び心いっぱいのものばかりでした。


竹虎四代目(山岸義浩)


自分が走ることに精一杯で余裕がなく、周りの車を見たりドライバーの方とお話しする事は少なかったです。


竹虎四代目(山岸義浩)


この辺りにはベンツの車を製造している広大な敷地の工場が沢山あるそうです。このマークが入った車はそんな会社関係の方かも知れません。


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


一枚の板にタイヤを付けただけの簡素なタイプも見られます。元々遊びから発祥した当時はこんな形の車だったのでしょうか。


竹虎四代目(山岸義浩)


ボックスカートレース


竹虎四代目(山岸義浩)


大きな装飾の車が多い中、小さな三輪車に二人乗して坂道を下ります。




ボックスカートレース翌日の新聞掲載

竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


すっ...凄いっ!!!
何と一面カラーでこんなに大きく載っているではないですかっ!?


竹虎四代目(山岸義浩)


ボックスカートレース翌日の地元紙面にはREIWA-125号の記事が踊っています!沢山のメディアの方々が来られていましたので注目頂いていることは感じていたものの、本当にこれだけ一面に大きく取り上げていただけるとは思ってもいませんでした。日本の虎竹が遠く離れたスペインの地でどれだけ注目されていたかを物語っています。


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


ビトリアの聖人Virgen Blancaをお祝いする祭り「La fiesta de la viegen blanca」には広場に3万人の人々が集まり夜通し続きます。その楽しさが伝わってくるような紙面に地元スペイン、フランス、日本から集まった竹の車が掲載されているのです。


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


スペイン新聞だけでなくイギリスの有名紙The Telegraph「Pictures of the Day」にもREIWA-125号が掲載されていました。


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


こうして地元の誰もが手にする新聞に載っていると色々な方に声もかけていただきます。


竹虎四代目(山岸義浩)


まだまだお祭り期間中で賑わうビトリアを歩くとスマホを見せてくれる方がいました。おおっ、REIWA-125号の紙面が写っています。


タクシー、竹虎四代目(山岸義浩)


迎えに来てもらったタクシーの運転手さんまでレースの様子を写真に撮ってくれていました。無我夢中で走っていたので気がつかなかったものの、思うよりずっと多くの方にご覧いただけている事を知りました。


スペイン・ボックスカートレース特別感謝賞「Mencion especial」を受賞!

Ivan Platas、Michel Abadie、表彰式、竹虎四代目(山岸義浩)


レースを無事に走り終えた後は表彰式となります。今年からデジタルで正確にタイムを測っていてコンマ000まで数字が出るようです。


竹虎四代目(山岸義浩)


気になる結果ですが竹虎は何と31チーム中15位!スピード勝負では難しかったようです。


竹虎四代目(山岸義浩)


しかし、竹虎よりも10秒も早いIvanさんですら優勝できないとは!?聞くと真剣にスピード勝負をかけているチームがあるのです。


竹虎四代目(山岸義浩)


ははあ...恐らくあの車だなあ。思い当たるチームがありました、二人乗りでドライバーの顔つきが、まるでアスリートのようで周りの人達と違っていたので印象的でした。


竹虎四代目(山岸義浩)


参加する目的は色々あってそれも楽しいものだと思います。今回自分達の竹車チームは三台揃ってスペイン・ボックスカートレース特別感謝賞「Mencion especial」を頂くことができました。


竹虎四代目(山岸義浩)


Michelさんは、これを「竹の勝利」だと言って喜んでいます。


表彰式、竹虎四代目(山岸義浩)


Ivanさんも大満足の様子です。


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎はレース参加を決めた時にすでに、此処に立っています。




スペイン・ビトリアボックスカートレースでのメディア取材

竹虎四代目(山岸義浩)


スペインボックスカートレースでのREIWA-125号、虎竹アーマーは予想以上に評判が良く沢山のメディアの方々に取材いただきました。まあ確かにいくらお祭り期間とはいえ、ヨーロッパの旧市街地にこんな人がいれば目立ちます。また、武将やサムライは物凄く高く評価されているように感じました、武士道の精神に魅かれるのかも知れません。


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


この時の体操を写真で撮っていた記者の方がいました。


新聞掲載、竹虎四代目(山岸義浩)


翌日このような感じで掲載されています(笑)


取材、竹虎四代目(山岸義浩)


取材、竹虎四代目(山岸義浩)


取材、竹虎四代目(山岸義浩)


取材、竹虎四代目(山岸義浩)


取材、竹虎四代目(山岸義浩)


取材、竹虎四代目(山岸義浩)


取材、竹虎四代目(山岸義浩)


スペイン・ボックスカートレースの新聞記事


こちらの新聞はカラーでファッション雑誌のようでもあり何か洗練されています。


新聞


デザイン性の高い国民性だからでしょうか、そういえばビルバオの空港なども普通ではありませんでした、ムチャクチャ格好が良かったのです。


世界の中心で、バンザイをさけぶ

竹虎四代目(山岸義浩)


世界の中心と言えば大袈裟のように聞こえますが自分のような田舎者にとって竹が全てです。その竹をこうして盛大に受け入れ評価いただいたのならまさに「世界の中心で、バンザイをさけぶ」以外のなにものでもありません。


竹虎四代目(山岸義浩)


「NO BAMBOO NO LIFE」、2011年から言い続けていますがBAMBOOの代わりに何でもよいのです。


竹虎四代目(山岸義浩)


ただ自分達は竹しかありません。


竹虎四代目(山岸義浩)


この声を自社の職人に聞かせるために、内職のおんちゃんたちに届けるためにスペインに来ました。




小型カメラで見るスペイン・ボックスカートレース



REIWA-125号に小型カメラを二台取り付けていました。ひとつは車体前方を撮って、もう一台は自分に向けて顔の表情を撮れればと思っていました。三回も走るので少しは余裕もできて何かできるのか?とも思っていましたが、お恥ずかしいことに第一回目の走行では沢山の方に写真撮影やインタビューなども受けていましたし興奮の渦の中でカメラどころではありませんでした。スイッチも入れておらず全く撮れていません。


虎竹の車、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


第二走、第三走では少し落ち着いてカメラのスイッチ入れました。


竹虎四代目(山岸義浩)


走り出すと記憶が無くなる(笑)のは同じですが




大の大人が、ちょっと声がうるさいですが、よろしければご覧ください。


スペインの空の下、竹虎創業125周年記念製作「REIWA-125号」走る

Michel Abadie、Ivan Platas、竹虎四代目(山岸義浩)


自分のゼッケンは「4」。つまり4番目のスタートです。


竹虎四代目(山岸義浩)


慌ただしくなるバンブーテント。


竹虎四代目(山岸義浩)


ラジオ体操です。


Michel Abadieと握手、竹虎四代目(山岸義浩)


Ivanさん、Michelさん、竹虎四代目という走行の順番です。


竹虎四代目(山岸義浩)


スタート地点から沢山のお客様...。


乗り込み竹虎四代目(山岸義浩)


さて、いよいよ。REIWA-125号に乗り込みます。


Ivan


Ivanさんが声援の中走り出しました。


Ivan


Ivanさん車両


F1デザイナーらくし本格的にスピードの出る車体、フレームもすべて竹製で作られています。


Michel Abadi


ゼッケン「3」、Michel会長も初めての走りを前に少し硬い表情...というか見えません(笑)


Michel Abadie


Michelさんのグリーンのヒラヒラがカーブを曲がって見えなくなったら自分の番です。


虎竹の車、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


心の準備もできました。


竹虎四代目(山岸義浩)


後ろから押してもらってスタートです。


竹虎四代目(山岸義浩)


石畳の坂道は意外にスピードがのります。


竹虎四代目(山岸義浩)


周りの大歓声は感じていたものの


竹虎四代目(山岸義浩)


実は走行中の事はあまり覚えていません。


竹虎四代目(山岸義浩)


最大の難所と思っていた大きな右カーブ


竹虎四代目(山岸義浩)


干し草に衝突することもなく曲がりきれました


竹虎四代目(山岸義浩)


ブレーキをかけた覚えもありません


虎竹の車、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


無意識に体重を傾けて曲がっているようです。


竹虎四代目(山岸義浩)


石畳からアスファルトに変わるカーブをぬけました


虎竹の車、REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


画像で見ると周りの皆様が楽しそうです、日本から来たかいがあります。


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


左カーブに入ります


竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎四代目(山岸義浩)


もうゴールは目の前


竹虎四代目(山岸義浩)


ゴール!


竹虎四代目(山岸義浩)


ホッとしたところでチーム竹虎と


Michel Abadie、Ivan Platas、竹虎四代目(山岸義浩)


ゴール地点のチームBAMBOOです。


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スペイン・ボックスカートレース始まる

Michel Abadie、Ivan Platas、竹虎四代目(山岸義浩)


待ちに待ったビトリアガステイスラブランカのソープボックスレース(Soapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz)が始まります。


虎竹アーマー、竹虎四代目(山岸義浩)


いよいよスペインに来てから初めての虎竹アーマー装着。左右の腕、手首、手の甲、膝、肘パッド、膝パッドはそれぞれ付ける方向も決まっているので並べて置いてありました。


虎竹アーマー、竹虎四代目(山岸義浩)


それにしても世界中どこで見ても虎竹は美しい、改めて魅入っています。


竹虎四代目(山岸義浩)


スタート地点まで歩いて数分のところにホテルがあって荷物を運ぶにも便利です。助言をいただいて当初予約していて所からこちらの部屋に変更して大正解でした、今回の何から何まで本当にIvanさんにはお世話になりました。


コース確認竹虎四代目(山岸義浩)


やはり、コースが気になってまずチェックに向かいました。


Ivan Platas、竹虎四代目(山岸義浩)


Ivanさんが手にした看板の一番上には昨年の世界竹会議メキシコ講演のために自分が書いた「笑」という筆文字。「笑」=「竹」+「二人」、まさに竹が笑顔を作るです。


竹虎四代目(山岸義浩)、REIWA-125号をバンから出す


REIWA-125号を乗せたバンも到着。


REIWA-125号、竹虎四代目(山岸義浩)


久しぶりに再会のREIWA-125号。


REIWA-125号整備、竹虎四代目(山岸義浩)


長旅でも傷んだ所はないようです、保管もしっかりして頂いたようで安心しました。少し空気圧が減っていました。


車体整備、竹虎四代目(山岸義浩)


車体には一応日本から来たことが分かるように小さな日の丸を貼りつけました。


車体整備、竹虎四代目(山岸義浩)


車体整備、竹虎四代目(山岸義浩)


この小型カメラで走行する前方とドライバーが撮影できるはずです。


観客、竹虎四代目(山岸義浩)


コース下には、すでに沢山のお客様が来場されています。朝方までお祭りでワイワイ歌ったり、踊ったり騒がれていたはずですが何事もなかったかのように元気に集まるビトリアの皆様に驚きます。


虎竹アーマー装着、竹虎四代目(山岸義浩)


さて、いよいよ虎竹アーマー装着です。


虎竹アーマー装着、竹虎四代目(山岸義浩)


厚みのある虎竹を使った虎竹アーマーは結構な重量があり、締め付けもキツイのです。


虎竹アーマー装着、竹虎四代目(山岸義浩)


暑い、重い、キツイの三重苦で虎竹の里の炎天下で半日装着していた時は意識が朦朧としていました(汗)




ところが天気の良いビトリアでしたが気温は高くなりそうなものの風が心地よく熱中症のような心配はなさそうで安心でした。思えばこちらのホテルには冷房がありません、窓を開けるとそれはそれは涼しい自然の風が入ってくるので必要ないのです。


コースチェック、竹虎四代目(山岸義浩)


更にもう一度コースをチェック、どうしても完走してゴールせねばなりません。


干草、竹虎四代目(山岸義浩)


実は見るたびに坂道が急勾配に感じていましたが、干し草が両サイドに置かれて道幅も狭まったせいでより走りづらそうに思っていました。そして、干し草のクズが物凄く滑るのです。何とかしないのだろうかと黄昏ていたら係りの方が来てレースまでには片づけると言ってくれました。


lA PEINA DUICE、竹虎四代目(山岸義浩)


そうこうしていると先日の老舗チョコレート店「LA PEÑA DULCE」のご主人さんが駆け寄って来てくれました。こちらの店舗はこのレース最大の難関カーブのすぐ近くにあるのです。思えば、初日の朝からこんな奇跡的な出会いがありました、今日のレースもきっと良い結果になりそうで嬉しくなっていました。


ちなみに日本人奥様が「日本から竹サムライが初参加!ビトリア祭りを盛り上げる」とブログで書いてくださっています。


タイマー、竹虎四代目(山岸義浩)


今年からデジタル計測でしっかりタイムが出るそうです。


Michel Abadie、竹虎四代目(山岸義浩)


世界竹会議(World Bamboo Congress)会長のMichel Abadieさんはフランスから車で5時間かけて車体を運んできました。


Luc Boeraeve、竹虎四代目(山岸義浩)


虎竹の里の来られていたLuc Boeraeveさん。あの竹林の竹達が今こうして車になったり鎧になったりしてスペインにある事をどんな風に思っているのでしょうか?わざわざベルギーから飛行機で来られているのが、その答えかも知れません。


バンブーテント、竹虎四代目(山岸義浩)


スタート前のヤル気と緊張感ただようバンブーテント。


WORLD BAMBOO、竹虎四代目(山岸義浩)


さすが会長のMichelさんはWORLD BAMBOOの旗、WORLD BAMBOOのTシャツ、車体にもWORLD BAMBOOです。


バンブーテント、竹虎四代目(山岸義浩)


このテントには飲み物からちょっとした食べ物まで色々とIvanさんが準備してくれていました。


バンブーテント


ピクニックか運動会のようで楽しくなります!サラミやソーセージなど、パンにいたるまでビトリアの食べ物は段違いに旨い!気分があがります。


竹虎四代目(山岸義浩)


ここでは時計は日本ほど役立ちません。そろそろと始まります。


竹虎創業125年周年スタートの朝

竹虎四代目(山岸義浩)


竹虎創業125周年の朝を迎えました。いよいよ今日この坂道から走りださねばなりません。坂はますます急勾配に見えていました。


竹虎四代目(山岸義浩)


旧市街にあるホテルの窓を開けると心地よい風がスッーと入ってきます。確かにこれなら冷房設備は不要です、明け方まで鳴っていた音楽と人々の笑い声はこのひとときだけ小康状態です。ちなみに、自分は夜寝る時にもパジャマ屋さんでいただいた寝間着作務衣を愛用させてもらっています。今回はレース用とあわせて作務衣は全部で5着持参しました。


早朝ビトリア


ホテルから歩く人もいない薄暗い道路にでました。


ビトリアの朝


歩いてすぐのレースの行われる広場に着くと朝7時前。今日もお陰様でいい天喜に恵まれそうです。


レースコース


昨夜も沢山の人が行きかった坂道は、掃除されて何事もなかったかのようです。この静かな坂道が今日の主役となります。


REIWA-125号、竹虎四代目


REIWA-125号は日本から送ってからずっとビトリアの倉庫に保管いただいています。朝のうちにバンでここまで運んで来てもらえる予定、久しぶりに対面です。


スペイン・ビトリアで再会

 
ビトリア


ビトリアの街は2月に来させてもらった時とは美しさは同じでも人の賑わいが全く違います。夏場は屋外で過ごすことが多いそうです、お祭りの期間だから尚更の事、レースのスタート地点も凄い人混みでした。


Ivan Platas


メキシコの世界竹会議でIvan Platasさんにお会いしていなかったら今日ここにいる事はありませんでした。こんな遠くまで虎竹と共に来られたのは全てこの方のお陰で。


Ivan Platas、MAIKO TAKENOBU、david sagasti、竹虎四代目(山岸義浩)


この日は色々な方にお会いする機会がありました。ボックスカートレースに自らも参加される共に主催されているdavid sagastさん、田辺竹雲斎さんがギメ美術館で虎竹インスタレーションを創られた時に初めてお会いしたマイコさんはパリから応援に駆けつけてくれました。


Pablo Corres、竹虎四代目(山岸義浩)


今回、竹虎は創業125周年のREIWA-125号を製作してスペインに前もって送付しています。前回のメキシコへの輸送では税関で時間を取られた経験がありますので余裕をもっと送り出しました。そのため長期間こちらの倉庫をお借りせねばならなかったのですが、その場所をご提供いただいたのがIvanさんの友人のPablo Corresさんでした。


Ivan Platas、竹虎四代目(山岸義浩)


通りのカフェに座っているとレースの時に後ろから車体を押してくれるという方がおられました。なるほどガッチリした体型で腕力も強そうです、坂道レースのスタートダッシュはこの方にかかっているようです。Ivanさんには本当に素晴らしい友人が多数おられます。


Michel Abadie、竹虎四代目(山岸義浩)


フランスから車で5時間かけて車体を運んで来られた世界竹会議の会長Michel Abadieさんが到着されました。制作してきた車体は当日まで秘密との事ですが、早くもやる気マンマンで火花が散ってます(笑)


Michel Abadie、Delfina Abadie


Michelさんほどチャーミングな「プレジデント」はそういません。いつも奥様のDelfinaさんと一緒で仲が良いのも格好がいい、憧れます。


Luc Boeraeve


そして、今回わざわざベルギーからやって来たLuc Boeraeveさん。Lucさんとも世界竹会議でお会いしていました、その後今年の5月に虎竹の里に来られていた際に「ベルギーなら近いきに応援に来てください」と頼んでいたら本当にやって来てくれたのです。


Michel Abadie、MAIKO TAKENOBU、Luc Boeraeve、竹虎四代目(山岸義浩)


街全体がずっと熱狂的なお祭りに包まれた中、いよいよレースの日がやってきます。


ステーキ


そうそう、バスク地方といえば田舎者の自分でも知ってるくらい美食で有名な地域です。ピンチョスという妻楊枝でさされたオツマミみたいな料理や面白い食文化があって何を食べても驚くほど美味しいのです。明るく開放的な人々と郷土料理、高知と似ています。




※虎竹は江戸時代には土佐藩山内家への年貢として献上されていた竹です。虎竹で鎧、兜製作することになりモチーフを思った時には山内家初代山内一豊公しか考えられませんでした。


再び、スペイン・ビトリア。ボッスクカートレースの坂道

 
スペイン、ビトリアの坂道、竹虎四代目


高知龍馬空港から羽田空港、羽田からフランクフルトそしてビトリアへと再びやって来ました。美食で有名なスペイン、バスク地方ですが、もちろん観光ではありません。竹虎創業125周年を記念してREIWA-125号で挑戦するSoapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz(ビトリアガステイスラブランカのソープボックスレース)です。


虎竹アーマー


どうしても箱詰して送る事が出来ずに大きなトランクに入れて運んできたのは今回のため特別に製作した虎竹アーマー。まず荷物を開けて無事を確認してから外に出ます。


スペイン、ビトリアの坂道


そして、やって来たのがレースになっているコースの坂道。スターと地点からの急勾配、一番難所のカーブ...ええっ!?これほどまでに勾配があったのか?こんな急なカーブだったか?石畳の路面は思っていたよりツルツルしています。


スペイン、ビトリアの坂道


前と同じ場所に立ってみますが、いよいよだと思うと道路も少し違って見えてきます。虎竹の里の秘密コースでの特訓が役に立つだろうか...面白くなってきた(ホントは不安)。


ビトリア


2月の下見の時には朝など凍てつくように寒かったビトリアの街は日差しは明るく風は心地いいという最高のコンディションです。ビトリアの聖人Virgen Blancaをお祝いする祭りである「La fiesta de la viegen blanca」のせいか人々の顔は以前にもまして楽しそうでした。


こちらのお祭りは何日も一晩中続きます。旧市街地にいると必ずどこかで温かみのある音楽と楽しそうな笑い声が聞こえてきていました。ホテルで寝ていても朝の5時くらいに近くを音楽隊が通り目覚めた事もあります。それから少し静寂な時間が訪れるかと思いき早朝7時には又音楽がはじまり人々のざわめきが始まるのです。


LA PEÑA DULCE


そんな特別な期間だからでしょうか?朝食を食べようと思って街を歩いても何処のお店も閉まっています。たまたま一軒コーヒーが飲めそうなお店がありました、1939年創業「LA PEÑA DULCE」と言う地元でも有名なチョコレート屋さんでした。


スイーツやパンも焼いていましので美味しいクロワッサンを頂いていると、店主が見せてくれたスマホ画面は...何と竹虎のウェブサイトではないですかっ?!


スペイン、ビトリアチョコレート屋LA PEÑA DULCE


この街で東洋人を見かけることは本当に少ないのですが何と偶然ここのご主人の奥様が日本人で柚子や抹茶など日本の食材を使った商品を開発もしており東京でも販売されているとの事でした。それでレースや竹虎の事もご存じだったようです、全く見ず知らずのお店だと思っていたのに本当に不思議なご縁に感謝です。


龍馬空港、竹虎四代目


この地方名物というメレンゲ菓子カロリーナを頂きながら出発した龍馬空港を思い出していました。わざわざ地元テレビ局の方がカメラで見送ってくれましたが、虎竹の里の職人たちも口には出さないものの少なからず期待をしているはずです。


竹虎四代目(山岸義浩)


やはり、心は高知城天守閣のこんな感じですかね(笑)。


Ivanさんのビトリア・ボックスカートレース資料

Soapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz


ビトリア(Vitoria)に誘ってくれたIvanさんが製作した資料を見たら今回のレースのことは全て分かります。


Soapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz


バスク地方は料理の美味しい所として有名ですが、スペインと言ってもヨーロッパの何所にあってどの辺りの街で開催されるのか?


Carrera de Goitiberas de las fiestas de la Blanca de Vitoria-Gasteiz


ビトリアの街でも一番古い旧市街地がレースの会場となっています。何世紀の絵か分かりませんでしたが随分昔の絵画にもこの教会と坂道は描かれていました。つまり今回のレースの舞台は由緒ある坂道を使って行われるのです。


Soapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz


スターと地点近くにブースがあって竹の車を三台並べて展示できるようです。


Soapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz


テントや旗などの用意も全てIvanさんが担当してくれています。格好の良いものが出来あがっているようですので、実際に見られるのが今から楽しみです。


Soapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz


地元スペインからIvanさん、フランスから世界竹会議(WBC)会長のAbadieさん、そして日本から竹虎四代目が参加します。それぞれ竹の車両を並べて展示もしますので多くの方にご覧いただけるのではないかと思います。


Soapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz
Soapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz


どんなコースをどう走るのか?


Soapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz
Soapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz


タイムやスピードなど詳しいデータも用意されていて、さすがに元F1のデザイナーだと感じます。ちなみにヨーロッパの自動車レース関係の方というのは白衣を着て、まるで日本の病院か研究所のような感じだったと聞いた事があります。油にまみれ自動車整備の町工場のイメージとは全く違うようです。


Soapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz


Soapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz


Soapbox race of La Blanca in Vitoria-Gasteiz


このような計測機械でタイムなど計るのでしょうか?昨年もユニークなレース車両が何台も登場していました、今年は一体どんなでしょうか?いずれにせよドキドキです。


風雲急を告げる高知城

竹虎四代目(山岸義浩)、虎竹アーマー、高知城


今日も梅雨明けの青空が広がっている高知ですが、竹虎四代目の心中はと言いますと、ただならぬ雲行き。風雲急を告げる空模様、稲妻まで光る勢い(笑)いよいよスペインに向かい出陣です。


竹虎四代目(山岸義浩)、虎竹アーマー、高知城


先日の高知城天守閣に登りました。夏休みで賑やかな城内も、夕刻ともなると誰ひとりいなくなり一人静かに腰をおろす事ができます。ここでも稲妻が走ってます。


竹虎四代目(山岸義浩)、虎竹アーマー、高知城、武将、侍


高知城は天守も素晴らしいですが、この追手門も凄い。そして、一つのアングルに天守と追手門が収まるのは高知城だけと言われます。


ちなみに一豊公が使ったという槍の長さは約3.5メートル、自分の持つ虎竹の長さも合わせていますのでコレで騎馬するとなると大変です。ところが織田信長が6メートルもの長槍隊を作ったという話を何かで聞いたことがあります、実際に使うとなると相当な重さと長さだと分かります。


竹虎社員旅行


1961年ですがら58年前の事になります、社員旅行でここに来た竹虎の職人たちは追手門で写真を撮りました。皆が日頃見ないようなお洒落して本当に楽しそうです、大型バスを貸切ってやって来たお城下で一泊したのかも知れません。当時でさえ虎竹の里とお城はそれほど遠かったのです、土佐藩政時代といえば一体どうだったのでしょう?


海を渡り運ばれていた虎竹と自分が重なります。


竹虎四代目(山岸義浩)、虎竹アーマー、高知城、武将、千代、鏡栗毛


知らない人は誰もいないように思うかも知れない。しかし、出立を見送ってくれているのは内助の功で有名な千代と一豊出世のチャンスを掴んだ名馬鏡栗毛ばかりではありません。


 

虎竹の竹林と虎竹アーマー

竹虎四代目(山岸義浩)、竹林、虎竹アーマー


出発を前に虎竹の竹林に挨拶に来ました。梅雨明けで晴れあがりムシムシする暑さですが、やはりここには心地のよい空気が流れています。


竹虎四代目(山岸義浩)、竹林、虎竹アーマー


転倒もありえる少し危険な坂道レースへの挑戦でプロテクターをと思った時、突き詰めれば虎竹しかありませんでした。


竹虎四代目(山岸義浩)、竹林、虎竹アーマー


考えれば当然でした。百年守ってきた虎竹に、今度ははじめて守ってもらいますけれど世界中どこを探してもこれだけ安心できる防具はありません。


竹虎四代目(山岸義浩)、竹林、虎竹アーマー


山内一豊公の兜をモチーフにした重量感のあるヘルメットで見上げれば、いつもと同じ声が聞こえてきます、いつもと同じ気持ちになります。


竹虎四代目(山岸義浩)、竹林、虎竹アーマー


乗り継いで行くスペインは確かに遠い国ですが、虎竹の里はいつも自分と一緒にあります。