そう言えば番傘を知らない方も増えているのかも知れません。いやいや、さすがにテレビや雑誌などでは頻繁に登場していますので昔の雨傘という事は皆様ご存じかと思います。
しかし、日常的に使った事があるという方となりますとグッと少なくなるのではないでしょうか。もしかしたら旅館などで貸し出してくれる傘を初めて持って、その重さや独特の雨音を知ったという若い世代もいるかと思います。
番傘は竹で出来ています。細く均一に割った竹ヒゴを様々な寸法に切って糸で留めて和紙が貼られています。スムーズに開閉し、弱い雨、強い雨にも柔軟に対応する耐久性を持ち、身近で大量に手に入れられる素材は竹しかありませんでした。
竹虎は皆様にご愛顧頂きますお陰で今年は創業125年を迎える事ができていますが、そもそもの始まりは大阪天王寺にて初代竹虎宇三郎が傘の骨材にする竹を取り扱うようになった事が原点です。
若い頃ずっと母から譲られた和傘をボロボロになるまで愛用していました。そう言えば最近は使っていません「今度の雨でさしてみよう」梅雨なのに今日も降りそうにない空を見上げて思っています。
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