今では想像しにくいのですが昔は虎竹生産共同組合があり、もっと沢山の地域の方が虎竹に関わって生活していました。小さい頃には虎竹の歴史など何も知らなかったものの、土佐藩政時代から続く竹文化を守っている気概とプライドは誰から聞くでもなく感じられていました。
先日に放映されたNHK高知放送局「おはようこうち」で紹介された来月のスペインボックスカートレースへの挑戦を観てその当時の活気に溢れていた頃を知る懐かしい方から連絡をいただきました。ありがとうございます!朝のニュース番組なので意外に多くの方がご覧になられているようで、こんな事があるからテレビで紹介頂く事は本当に嬉しいのです。
皆さんからは、自分達はどんな風に見えてるいますか?筋肉隆々のランニング姿の皆さんを見上げていた自分は工場の激しい音と、風に舞う竹のホコリと、錆びたボロボロのトタン板、そして何より虎竹を油抜きしている甘い甘い香りが大好きでした。
「ボクちゃん」
小さい頃の自分の呼び名です。
甘やさかれた泣き虫が、父から託されて会社の先頭に立っています。皆さんからしたら頼りなくREIWA-125号のハンドルさばきの前に虎竹の里の舵取りは大丈夫か?おっしゃる事は十分良く分っています(笑)
しかし、大丈夫。口では反対しながら普通ならバカにして絶対に作らないような竹細工に熱心に取り組む職人。それら現場を率いる専務。彼らがいる限り虎竹の里は続いてきます。
じっとしていられない祖父は、そちらでも竹の仕事を始めているのではないかと思います。もしかしたら皆さんもあのニッカポッカ姿で働いているのかも知れませんね。安心して観ていてください。
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