久しぶりにお伺いしたホテルのロビーに懐かしい虎竹が置かれています、近寄って見てみると20数年前のものなのに全く変わらずまるで昨日持って来たかのようです。
当時この虎竹は照明として使っていました。割り込みを入れたところに電球を入れて下の展示物を照らすようにしていたのです。
土佐和紙と虎竹とは、どちらも高知ならでは素材ですのでこのようなホテルや旅館、変わったところでは竹林寺客殿などでも展示会をさせていただいてました。コチラは高知県内では最大級の宿泊施設でもありましたので様々な宴席が多くて虎竹を使った盛器を作らせて頂く事もありました。
土佐の宴会と言えば前菜からデザートまで全て大きな皿に盛りあわせた豪快な皿鉢料理が有名です。食材を引き立てる虎竹の良さを知ったのもこの時でした。
そう言えば花材と合わせた大きな衝立を作った事もありました。花活けをされる方は少なくなって竹花籠に触れる機会はあまりないかも知れませんけれど竹と花は本当に良く似合います。
形は変わっているものの相も変わらずか...20数年前の虎竹を前に思っています。
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