メキシコはハラパに20数年来暮らしながら創作活動をされているアーティストの矢作隆一さんが虎竹の里にお越しくださいました。
地球の裏側の方と本来なら接点もないはずなのですが昨年の世界竹会議(World Bamboo Congress)でたまたま知り合う事ができました。
メキシコシティから飛行機とバスで数時間もかかるハラパという小さな街に日本の方がいる事にまず驚きます。しかし、矢作さんは地元大学で教鞭もとられているのと、ハラパの考古学博物館(Museo de Antropología de Xalapa)を拝見して納得しました。
メキシコと言えば砂漠とサボテン、そしてポンチョのイメージなのですが実は素晴らしい石の古代文明が栄えた地域なのです。
絶対に観ておかねば損をすると聞いて世界竹会議の合間をぬって考古学博物館に出かけました。ただ観て周るだけなら理解できない事が多かったと思いますが矢作さんが地元の方を同行させてくれて色々と聞きながらでしたので充実した時間となりました。
矢作さんがハラパでアーティストとして活躍されているのは、この古代の石文明の地でご自身も石を使った創作をされているからなのです。メキシコだけでなく故郷の日本でも展示会を開かれていて一度は東京広尾のギャラリーにお伺いさせてもらいました。ある自然石と全く同じ形に、他の大きな石を削り出したという不思議な感覚の作品が並んでいました。
それにしてもハラパも遠いですが虎竹の里も同じです。本当に良くお越しいただきました。
矢作さんが花びらをモチーフにされたという作品をプレゼントしてくださいました。何とも趣のある石の形、どこか親しみがあるなと思っていたら高知の真夏の祭典ヨサコイ祭りで被る編笠そっくりです(笑)。
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