今月のはじめにお客様からお預かりしたスズ竹市場籠の持ち手の修理のお話しをさせていただきました。製作する職人がいなくなってパイプ持ち手に比べて珍しい籐持ち手の籠なので是非これからもお使いいただきたく手直しさせてもらったのですが、実は何を隠そう自分が持っている籐持ち手の市場籠も随分前に何者かが、かじってそのままになっていました。
通常の市場籠よりも浅めに編んだ別注品です。ずっと雑誌入れに使っていたものを外に持ち出すようになって縁巻部分のキズを思い出しました。竹は加工性の高さがあったからこそ古くから生活の中に溶け込んで来ました。使って壊れたら破棄するしかない製品と違い、修理して更にまた長く使えるという無駄の無さも竹の魅力のひとつです。
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