白いアケビをご存じでしょうか?知らない方がこの籠バッグを見たら何と言うでしょうか?蔓の太さや風合いはアケビに似ているけれど色が全く違う、籐とも違う...これは一体何...?と驚かれることかと思います。
白あけび籠バッグの秘密は、この薄暗い倉庫の中にあるのでしょうか?職人さんが自ら山に入り編む籠によって伐採してきた自然素材が山積みされています。
材料が少ないと言われていても昔からしっかり生産されている職人さんの所には、どこを訪ねてみても良質の山葡萄蔓が沢山保管されています。輸入の葡萄が増えたと嘆きながらも先祖代々の森の恵みの色合いは最高だと胸を張ります。
納屋には長年使って歪んでしまった格好の良い大きなアケビ籠がつるされています。古くとも口巻の丁寧さから手技の技術を伺い知る事ができました。
普通にある、あけび蔓というのはこのような濃い茶色をしているものです。
ところが、この白あけびの場合には、この蔓に手間をかけワンランク上の上品さを兼ね備えた手提げに仕上げていくのです。まず、あけびの蔓を一日かけて煮ていき表皮の皮が軟らかくなった所で一本づつの皮を剥いでいくといいます。そして、それから米のとぎ汁に3日浸け込んでこの独特の白い質感をもったアケビ蔓が完成するのです。
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