先日からお話ししていますように8月6日にスペインのビトリアという街で開催されるボックスカートレースに創業125周年を記念して参加すべく日本唯一の虎竹で製作をしているレース用竹製車「REIWA-125号」は、少しづつながらもその姿を現してきました。
竹の曲線と直線を表現すると言うのは簡単ですが、それを時速40キロのスピードで動く車体にしていくのは思ったよりも大変な作業です。
輸送コストの関係で車体サイズを決めているので、その中で竹に馴染の少ないヨーロッパの皆さんに最大限に竹を感じていただくにはどうすれば良いでしょうか?
レースの順位より、まず完走できることを目指して試行錯誤は続きます。車体はレッドブルボックスカートレースに参加したものを岡山科学技術専門学校さんから譲っていただき再利用させてもらっていますが、実はこのレースコースにはジャンプ台などが設置されていたようです。
そこで、前輪、後輪共にスプリングが入ってショックを吸収できるように作られています。しかし、それは同時に車体自体が走行時に激しく揺れることを意味しますので仮留めをしながら組んでいる虎竹フレームには柔軟性を持たせる必要があります。
以前、60年前の竹バッグを復刻した虎竹バックニューヨーカーのように虎竹フレームを紐で繋ぐのはどうかとアイデアが出ました。なるほど、それならイメージ通りのデザインと機能性を両立させた車体となりそうです。
そうして上段まで並べてみると、ようやく次の課題が具体的に見えてきました。
車体後部も竹の曲線美を活かしたいと思っています。
元F1デザイナーのIvanさんが昨年のボックスカートレース用に製作した車は、竹のフレームを使い、駆動部分まで非常に良く考えられた素晴らしいものでした。
日本から参加する唯一の車として、又違う竹の可能性を示さねばなりません。スペイン、ビトリアの夏も暑そうです。
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