今年も京都から筍を届けて頂きました。小さい頃、山で遊んでばかりいたので季節になればアチコチに生えてくる筍を見て育ちました。山の職人さんから大きな筍をしょっちゅう頂くので珍しくも何ともないとずっと思っていましたが、さすがにこの年齢になると京都の筍の値打ちが分かります。
京都の筍が美味しい秘密は生産されている竹林に行けば分かります。高知の孟宗竹とは全く違い土はフカフカ、竹林を大事に育てている様子は勝手に生えてくる筍とは別モノ、京都の竹林は筍畑であり筍を育てているのです。
もちろん、京都と言えども筍を栽培していない竹林は他の地域と大差ない所もあります。建材用竹材のための孟宗竹もあれば手入れの行き届かない所もありますので、そのような場所では全国で見られる同じような竹林です。
皆様のお住まいの近くにも孟宗竹の竹林があるのではないでしょうか?孟宗竹と言われても見分けが付かないかも知れませんが、手入れがされていないという事では真竹や淡竹など他の竹でも同じですので少しだけ注目してご覧になられてください。竹は生命力が強くどんどん生えてきます、竹が密集し中に入ると薄暗いほど生茂っているのが普通です。
ところが京都の筍畑の竹林は十分に間引きされ風通しもよくずっと向こうまで見渡すことができるほどです。普通の孟宗竹の竹林と比べて格段に明るい事に驚かれるのではないかと思います、これはウラ(竹先端部分)の方を途中から伐っているのです。ウラを伐り飛ばすことによって竹葉が太陽の光を遮ることを防ぎ直接地面を暖めてくれ、早く成長させた筍は早堀筍として高い付加価値で取引されるのです。
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