ところで昨日の30年ブログに登場したスズ竹をご存じでしょうか?竹と名前が付いてはいますが笹類の仲間で太さは若干違いがあるもののボールペンくらいの大きさしかありません。
伐採されたスズ竹には竹皮がビッシリとついています。竹と笹の区別というのは厳密に言うと少しややこしいのですが、一般的には筍から成長するにしたがって竹皮が剥がれ落ちるのが竹で、ずっと竹皮が稈についたままなのが笹です。つまりスズ竹は笹類になります。
この細い竹を大きなナタで割っていき、ヒゴ幅をそろえて市場籠の材料を作るまでが大変なのです。
綺麗に揃えられた素材作りが職人の腕の見せ所です。どんなに熟練の技を持つ職人も素材が悪いと良い籠はできません。
こうして一本のスズ竹は市場籠や弁当箱、茶碗籠など生活の道具への形を変えていきます。
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