スペイン・ボックスカートレース(Carrera de Goitiberas de las Fiestas de la Blanca de Vitoria-Gasteiz)を知ったのは昨年の夏の事です。開催されているのはスペインはバスク州ビトリアという歴史ある美しい街でした。サン・ビセンテ・マルティル教会(Iglesia de San Vicente)横の路上をスタートしてアルキージョス通りの下り坂を走るコースだと聞きましたが正直いいまして最初はどのようなレースかも分かりませんし、馴染もなくあまり興味を引かれる事もありませんでした。
そもそもボックスカートレースは、ソープボックスカー(Soapbox)などとも呼ばれる動力を持たず坂道を下るレースの事です。アメリカ、ヨーロッパでは結構人気のレースで大きな大会が開かれているようですが自分は関心がないためか全然知りませんでした。ただ後から調べてみますと日本でも「Red Bull Box Cart Race」というイベントが一昨年東京赤坂で開催されて65台もの個性あふれる車が参加されていました、今年はよみうりランド特設会場にてレースが予定されているようです。
日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」を製作してチャレンジラン横浜、チャレンジランメキシコと虎竹のPRをしてきましたので今度は虎竹の車でレース...なのか?しかし、竹トラッカーで参加できるわけではありません、レースと名が付くからにはある程度のスピードの出るエンジン無の車をゼロから製作しなければなりません。
誘ってくれたのは元F1のレーシングカーデザインをされていたという経歴を持つIvan Platasさんです。前回の大会には何と竹の車で出場した竹LOVEな方、地元ビトリアに暮らされていますが昨年夏の世界竹会議(World Bamboo Congress)メキシコに参加されていて知り合いました。
Ivanさんの製作された車体など拝見するとF1の設計をされていた方らしく、車体が低くいかにもスピードの出そうな凄い車です。レースの様子を聞かせてもらい、当日の様子を知るほどに何か心がワクワクしてきました、坂道を下るだけのレースに大人が集まって30チームも出場して走るなど想像すると楽しさしかありません。
「これは現地に行くしかないな」
そう思った時点で、ほぼ参加は決まっていましたけれど一応確認のためしっかり視察せねばなりません。ちょうど竹虎は創業125周年の節目の年となります、その大きなひとつの記念イベントして取り組みたいと考えていたのです。
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