竹は「衣食住」すべてに関わって日本人の暮らしを助け、豊かにしてきました。皆様が竹と聞いて連想されるものが竹籠や竹笊だとしたら、それは本当に極一部でしかありません。竹は実に様々なモノに形を変え生活の中に溶け込んできましたから変身の達人とも言えます。
昨日はポーラス竹炭の事を少しお話しさせてもらいました。ポーラス竹炭が設備もいらず手軽に焼ける竹炭だとしたら、その対極にあるのが最高級竹炭です。もともと炭といえば木炭であり、高知では土佐備長炭というブランド炭もあるようにその昔は山は木炭で潤っていたのです。
竹炭の研究が進み、効能が広く知られるようになったのは30年数年前の事でした。一時は金属製の窯も導入されたりしましたが、やはり昔ながらの炭窯を竹炭専用に窯に改良した土窯が一番です。
土窯を使い高温で焼き上げるには熟練の技と経験が必要です。飲料水用として使われる竹炭はもちろん、材料である孟宗竹や燃焼温度帯にも気を配り採取された竹酢液など安心してお使いいただける製品作りのために手間のかかる土窯で焼き続けています。
食品添加用の竹炭パウダーは無味無臭という利点から様々な食材に使われるようになりました。竹炭を食すると聞くと、ご存じ無い方は驚かれるのが普通です(笑)。真黒な炭だから当然かも知れませんが、古くから民間療法として炭を食する文化は日本だけでなく、ヨーロッパにもありました。
そうそう、解毒のために炭を常備していた忍者の話をよくさせてもらいますけれども、海外には人間だけでなくデトックスのために炭を食べる猿までいますので生き物にとって炭は必要なものだったのです。
竹虎社員の中にも長年の愛用者がいますけれど、自分は毎日食べるヨーグルトに入れています。
この竹炭微粉末を入れた歯磨きも作りました。海の綺麗な高知では近年天日塩作りが盛んになっていますので土佐天日塩を配合しています。これは自分の中学時代に全寮制の明徳で使っていた「なすの黒焼歯みがき」にまで話はさかのぼります。
不動化学という聞き慣れないメーカーの作っている歯磨きを使っていた事があって歯磨き粉と言えば「甘い」という常識しかなかったのに塩が入っていて衝撃的だったのです。けれど、塩は歯茎を引き締めるなどの効果があり、昔の人は塩だけで歯磨きしていたとも言います。自分が又使いたくて、こだわって作った竹炭歯磨きへのお客様の声をご覧ください、意外と人気なのです。
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