生き残る者は、強い者でも頭の良い者でもない。変わり続けた者だけ

Li Couture


先のパリでの事です、早朝にホテル近くの薄暗い道を歩いていました。そうしたら誰もいない静まりかえった街並の中、一軒の洋服屋さんらしきお店が開いており中では職人さんが一心不乱に手仕事に励まれています。その姿が竹虎を退職されて自宅兼工房で自分のペースで内職仕事を続けてくださっている職人に重なりました。


沢山吊り下げられた洋服が見えるので縫製作業をされているのか?通りかかっただけの何も知らないお店です。しかし、バカンスが長いとか聞いており、何となく勤勉なイメージは、どちらかと言うと少ないフランスにあっても手仕事をする職人の世界は同じです。自分の手から価値を生み出す竹職人を見るかのように思うと嬉しくなって暫く眺めていました。


Uber


田舎者で日本語すら満足ではなく、土佐語しか話せません(笑)。なので海外など行くと地下鉄やバスといった公共交通機関を乗りこなす事に憧れるものの、迷ってしいまそうで利用できずにいるのです。そこでもっぱらの移動手段はタクシーでしたが、最近Uberを使う事を覚えましたが、使いだすとこれほど便利なものはありません。決済がカードで済んでいるので現金が不要ですし、知らない土地でも行きと帰りで料金が違うなどという事がありません。


また、Uberでは車種を選べますので少し割高ではありますが先のパリ市内で「Berlin」というハイヤーに相当するらしい車を選んでみました。するとベンツやアウディといった高級車が数分でやって来ると言いますからビックリします。一度乗車した車はTESLAという名前をかすかに聞いた事があるような車でした。初めて乗る車ですが何とコントロールパネルと言うのでしょうか?パソコンの画面のようなモニターがついています。


人を車で運ぶというずっと昔からあったサービスを圧倒的に利用すやすくしたUber、そしてこのTESLAという車。同じコトやモノでも進化し続けなければならないと感じさせてくれます。「生き残る者は、強い者でも頭の良い者でもない。変わり続けた者だけだ」という有名な言葉を思い出します。自分達も虎竹という背骨は変わる事はありませんが創業の1894年以来、作り出す製品や仕事のやり方はずっと変わり続けてきたから今があります。




変わらない職人の手仕事、変わり続ける竹の仕事、どちらも車の両輪のように大事なものなのです。昨日から公開している竹虎新卒採用動画で求める人材を問われた時に、やはり一番に考えた事は「変わる」でした。


竹虎四代目(山岸義浩)


そうこうして、今回はスペインのビルバオからロンドンのヒースロー空港まで飛んでから乗り換えて羽田、さらに乗り換えて高知に帰ってきてヘトヘトでした。しかし、誰も迎えには来てくれていません。この格好のせいでしょうか?(笑)


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