それにしても虎竹は気難しい。同じ山なのに少し土地が違ったり、日当たりが悪かったり、手入れを怠ったりすると途端に色付きが違うのです。この竹林の竹は太さは申し分ないのですが、昔から虎模様が少ないのが玉にきず。
虎竹は名前の由来でもある虎模様が全て、同じ竹細工を編んでも虎竹と白竹ではこのような風合いの違いがあります。どちらが優れているとか高価とかではなく好みの問題です。
虎竹模様があることによって竹に表情がつけられて何倍も良く見える事もあります。
たとえ竹を染めたとしても模様のない真竹と、模様の入る虎竹では圧倒的な差が際立ちます。
細かい竹ヒゴに取って網代編みされた時にも網代編みの模様をさらに美しく、たまらなく面白くしてくれるのが虎竹です。土佐藩に献上されていた歴史もある虎竹、お殿様が門外不出としてきた虎竹の伐採も今月で終了です。
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