昨年から用意していた籐編み手提げ籠バックが、いよいよと形になってきました。籐は柔軟性、堅牢性にすぐれており竹細工の口巻などに多用され重宝されている素材です、籐編みを本体にして細部に虎竹をあしらい、内側の巾着部分には虎竹模様を表現して特別に製造してもらった織物「竹虎」を使います。
籐の凄いところは、細くヒゴにすると柔らかくしなやかな特性を持つものの、丸籐そのままで使うと強度のある素材という相反する二つの性質を併せ持つところです。少し竹にも似ていますが、中が空洞になっている竹よりも堅牢性、加工性で優れていますので籐家具などが世界中で愛されているのだと思います。
籐ヒゴで編まれた優しいカーブが印象的な本体に取り付ける持ち手は細い丸籐を使っています。小さい手提げがバックではありますれれど、細くても、しっかりした強さがある丸籐の特性をも活かしきっています。
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