この黄金色に輝く竹はどうでしょうか!?
新年にふさわしい縁起の良さ、しかもこの竹は国内最大級の孟宗竹なので背が高く太いから最強の金運アップ!黄金(おうごん)孟宗竹は西日に照らされて葉までキラキラ輝いていて荘厳な感じさえありました。
表皮にゴマ状のブツブツができるゴマ竹という竹があります。自然界でも立ち枯れの竹には同じようなゴマができたり、庭で雨ざらしになっている竹垣や袖垣にも同じようなゴマが見られる事もあります。黄金竹のような華やかさ派手さはないものの「錆竹」と呼ばれるゴマ竹の枯れたような風合いも竹の美しい一面です。
竹は世界を見渡すと約1300種、日本にだけでも約600種もの種類があり奥深く本当に面白いものです。毎週日曜日の朝に放映される関口宏「サンデーモーニング」は沢山の方がご覧になられているのではないでしょうか?画面に映り込む豪華な生け花の中に使われている竹を「竹虎さん所の竹ですよね?」と聞かれる事が結構多いからです。
確かに虎模様が付いている竹ですので一般の方のみならず竹を扱う職人の中にも間違える方がいるのですが、あの竹は図面竹と言ってゴマ竹同様、京都の職人技が産みだす模様です。淡竹(はちく)の仲間である虎竹とは違って孟宗竹が使われるので直径の大きな竹を作る事ができるのです。一年の間に2~3週間しか色づけの仕事をするタイミングがない非常に貴重な竹でもあります。
昨日はお正月恒例となっています「新春虎竹の里ウォーキング」でした。名前だけ大袈裟ですが,そう言いながら焼坂の山を一人歩いているだけ、しかし竹林の変化を感じながら新しい一年を思いました。日本唯一の虎竹は山々の内側でしか成育しておらず、峠を越えたら焼坂の山の景色は一変化します。
この不思議な虎竹はもちろん、黄金竹にしろ職人が作る図面竹やゴマ竹にしても結局は自然の力が全て、自然の大きな営みをほんの少しだけ知ることができます。
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