こちらで製造される竹の建材は孟宗竹をローラープレスで圧延圧搾して高密度に圧縮成形したものだそうです。そこでまず、ローラーをかけて竹を平たくした素材があります。竹虎にもヒシギという袖垣等に使う部材がありますが、一枚一枚手で打ち広げていますので、もちろん粗さは違うもののこれは生産量が段違いだと思います。
圧延圧搾する機械もまだ新しいようですが少しつづ使われている様子です。
硬い竹素材はこの機械の内部を通ることによって平たい状態になるのです。
とにかく広大な工場です、ズラリと並んでいるのは乾燥機でしょうか?普通の竹材工場では、まず見る事のできない大型機械に圧倒的な竹材処理能力を感じます。
これは加熱処理のようです、ローラープレスをかけられた竹が機械の中を移動していきます。竹の繊維強度特性を活かして2600tプレスで圧縮成形されますので高強度コンクリート並みの強度があり寸法変化の少ない新建材が完成するそうです。
隣の工場からは、細かく砕かれた竹粉末がベルトコンベアーで次々と運ばれて来ていました。
割と粗目に粉砕されています。
それにしても、この量の多さは鹿児島県で孟宗竹を使った紙製造をされている中越パルプさんを思い出す迫力です。日本一の竹林面積を誇る鹿児島では筍農家さんが間伐した竹材が豊富にあり、その竹の有効活用して様々な竹紙製品を提案され続けています。実は先日の環境省グッドライフアワードでも実行委員会特別賞(環境アート & デザイン賞)を受賞され同席させていただいておりました。
新し竹の可能性を創造すると言われている通り、日本の竹材を使い、エネルギーも同じ竹から再利用するというバンブーフロンティアさんの事業がうまく稼働するようになれば竹活用の大きな一歩となります。課題もありそうですが、これから全国に同じようなプラントが建てられる事になれば竹林の有効利用が進み日本中の里山の竹林が美しく生まれ変わるかも知れません。
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