続・魅力ある竹の道具たち

蟹モジ


昔ながらの漁具は竹で作られたものが多いのですが、この蟹モジと呼ばれる蟹捕獲用の竹籠はどうでしょうか?均等に割った竹を節近くまで切れ目を入れて扇状に広げてワナにするなど素朴ながら本当に見事です。


古い魚籠


虎竹の里では鰻を獲る竹筒を鰻筌(うなぎうけ)と呼んでいましたが、ただのツツともウエとも又、鰻モジとも言われています。したがって蟹モジは、蟹を獲る竹籠の名称です、自分はあまり使ったことがないものの内職さんの中にはシーズンになると必ず漁に行く方がいてツガニ(モクズガニ)を沢山いただいてました。


食する時には決まってツガニ汁です。蟹をつぶして煮るだけのシンプルな調理法で家族は「フワ」と呼んでいました。その名の通り、蟹の旨みがつまったフワフワが汁に浮かび本当に美味なのです。


魚籠


底の要所を桜皮で補強した珍しい魚籠、こんな細工もあったのかと驚きます。


柳弁当


柳を使った飯行李なども拝見できました、しかし唸るほど編み目が細かい...。数年前まであった柳弁当箱と比べようもない程の出来映え、昔の手仕事にはいつも舌を巻きます。


天秤棒担ぎ籠


天秤棒という肩に担いでバランスを取りながら運ぶ担ぎ籠ではないかと思いますが縦ヒゴに丈夫でしなやかな女竹系の竹が使われています。竹の特性を活かして本当によく編まれてるいると感心しきりです。


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