小さい頃は高知県には高速道路も無かったし、道路事情も悪く虎竹の里から高知市内まで車で移動するのに混雑したら3時間近くかかる事もあった。だから祖父は必ず途中のロードサイドの店で休憩していた、その日はたまたま昼時になったので中間地点である土佐市にあるドライブイン「ストップ」で食事をする事になりました。
本当に長い間行く機会がなかった店なのですが、先日はたまたま45年ぶりに食事をする機会がありました。注文は、もちろんあの時と同じ看板メニューである「ストップ特製鉄板焼肉」。高速道路が出来てからは、ほとんど通る事のなくなった国道脇で、今でも変わらず同じメニューで営業続けている事に感動します。
食べ物や、香りというのは不思議です、遠い記憶が瞬間的に蘇ってきます。ジュージュー湯気の立ちのぼる向こうにボクには優しかった竹の鬼と呼ばれた男がいるような気がします。インターネットを見るとグルメランキングなどが沢山あって次々と新しい店が登場し、流行もあれば見た事もないサービスが生まれていますが、やはりこうして長く続けられている店こそが素晴らしい、本物だと感じます。
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