外務省が日本のPRのために2017年6月に開設したジャパン・ハウス サンパウロ(JAPAN HOUSE Sao Paulo)オープニング企画展示『竹 ― 日本の歴史』展は、日本人でも知らない日本を知っている、竹の民具の揃え方、展示方法、凄いものでした。この企画展を準備したキュレーター・マルセロ・ダンタス(Marcello Dantas)という方が、外国人でありながら日本の竹に精通した、いかに尋常な方でないのか良く分かりました。
そんな会場に日本唯一の虎竹を使って頂いた四代目田辺竹雲斎さんのインスタレーションが意思を持った生命体のような存在感でオーラを放っています。そして、その横に鎮座していたのが川島茂雄さんの作品でした。JAPAN HOUSE Sao Pauloでの竹インスタレーション、関心のある方は是非ご覧ください。
川島さんは作品作りには、いつも地元の竹を使用されているそうです。JAPAN HOUSE Sao Pauloでの創作にはブラジルの竹を使用されました。それでは竹が無いと聞いていたアメリカでの大型の作品創作はどうだったのか?実はアメリカには在来種はないものの、現在では海外から持ち込まれて育てられた立派な真竹の竹林があるようです。