雑誌「オレンジページ」に虎竹削り箸が掲載されていたそうです。実は虎竹箸を掲載しようとしていた訳ではなくて料理の脇役として使っていただいていただけで自分達では掲載についても把握はしていませんでした。ところが、それをご覧になられたお客様から教えていただいて普段はあまり手にしない本を書店で買って来たという訳なのです。
このように全国の皆様から「虎竹」と認知いただけるのは本当に嬉しい事です。日本にここにしか成育しないという不思議な地域性、大自然の神秘が生み出した虎竹独特の模様のお陰で「あれが虎竹だ。」と分かっていただける有難さ、本当に心から感じています。
しかし、虎竹の山と言うと虎模様の竹が竹林いっぱいに広がっているように思われる方もいますが虎竹も竹林にある時からあのような虎柄があるわけでは無く、700度の高温のガスバーナを使う油抜きと呼ぶ加工により美しい虎模様が鮮やかに浮かびあがってくるのです。
「格好いい...」
これだけ竹ばかり見ているのにもかかわらず、工場を歩いていて、ふとした竹の表情に魅入ってしまう事があります。竹は伸びやかで、まっすぐで、曲がりがあり、節があり、美しい。
この素晴らしさをお伝えできないとしたら、よほど力が足りないのか?真面目にやっていないのか?竹に怒られます。
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