自然豊かな風光明媚な所ほど災害になると被害が大きいそうです。高知の場合は、山が高く、平野部が少ないから川の流れが速い。大雨が降ったら尚さらです、泥に濁った激しいうねりは見ているだけで恐ろしくなってきます。竹は衣食住すべてにおいて人の暮らしに役立ってきたと常日頃から口を酸っぱくして言っています、防災面でも人の命と財産を守ってきました。
この川岸にある蓬莱竹(シンニョウチク)は護岸のために植えられたに違いありません。株立ちで大きくなるので庭や畑に根が広がる事がないので重宝される竹なのです。山の境界線や目印としての役割もありました、川岸にポツリと生えている事があり子供の頃は不思議に思ったこともありますが、あの場所は川の流れが急になる曲がり角だったのです。
さて、いつだった樹齢90年の蓬莱竹を見たことがありますが、これより一回りも二回りも小さかった。ならば、この竹はここで人の暮らしを一体何年見続けているのでしょうか?脇には土讃線の鉄橋が架かっていてアンパンマン列車が子供たちを乗せて楽しそうに走って行きました。こんな平穏な日々を、ずっと見守り続けてくれているようで何やら誇らしげにも見えてきます。
皆さんの周りを良くご覧になられて見てください。実は竹は、いつでも人の近くにあります。話かけています。忙しい毎日、たまに立ち止まって竹を愛でていただきたい、そう思います。
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