虎竹は本当に不思議な竹なのです。たったの1.5キロの間口しかない谷間の内側ででしか成育せず、麓から頂上までは竹があるが、峠を越えると竹が全くなくなってしまうので昔ながらの山道を歩くお遍路さんも驚いてしまいます。
京都大学から二回に渡って研究に来られた先生がおられるのですが、虎模様の原因は土中の特殊な細菌とも言われるし、台風銀座、高知特有の強い潮風など気候風土とも言われるが今でもハッキリした事は解明されていなのです。
この虎模様の竹に魅せられて、大阪は天王寺から遠くこの地に曾祖父宇三郎がやって来たのが100年前。それまでも土佐藩に年貢として納められていた地域の特産を全国に売り出したい、美しい竹に惚れ惚れして歩み始めた困難な道でした。しかしそれは、さぞ面白くエキサイティングな人生であり、竹の道だったに違いありません。
いよいよ本日限りとなった竹虎本店での「大創業祭」、お客様はもちろんなのですが若い社員一人一人にも虎竹の里の歴史にも思いを寄せて欲しいと思って開催する事にしたのです。
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