土佐市西鴨地で開花した孟宗竹の花が朝日新聞に掲載されました。たまたま別の取材で竹虎に来られていた記者の方との雑談で竹の花の話しが出たのでしたが、こうして記事になり多くの方の目に触れる機会に繋がりましたので世間話も大事かも知れません(笑)。
これだけの開花は本当に珍しいと思っていましたが、新聞社さんに取材にお越しいただいた時点では、正確にはどれくらいの規模かも分かっていませんでした。しかし、大学で研究されている方の調査で日本最大級の規模という事も分かりましたので地元の方々にも更に関心をもってご覧いただく方が増えればと思っています。
さて、今回は孟宗竹の花だったのですが実は西日本では数年前から淡竹(はちく)の花が話題にのぼる事が多く高知でも今年になって竹林の様子が少し変わってきたという事を感じていました。知らない所を車を走らせていても自然と竹に目が行きます、美しい竹の姿に引き返すこともありますが先日も、ふと見た竹林が気になって車を停めて歩いて見に行ってみました。
竹の花かも知れないと思い見に来たのでしたが、これはどうやらテングス病という竹の病気の一種です。Aciculosporium take Miyakeといわれる病原菌に竹が感染して発病するそうですが、竹の開花と見間違えてしまいます。竹の手入れが行き届かず元気のなくなった竹林に見られる病気です、竹の開花により竹が活力を無くして枯れていく過程でも発生する事もあるので竹の花とも関係性が言われています。
青々とした葉が繁り生命力にあふれる竹、その竹の数十年、あるいは百数十年に一度の節目の時期に来ているように感じます。
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