虎竹の里から車ですぐの漁師町久礼は昔からカツオ漁で有名です。あの青柳裕介の漫画「土佐の一本釣り」の舞台となった町であり自分が小学校の時に映画化された時には知った街並や風景が大きなスクリーンに映し出されて興奮したものです。ちなみに準主役八千代役として、解散したキャンディーズの田中好子さんが初出演された映画で話題にもなりました。
久礼大正市場には今朝も立派なカツオがあがっています。昔の安価な時であれば一匹数百円という事もありましたが、近年はカツオ資源も心配せねばならないくらいだそうですので大きな鰹は価格もそれなりです。
田中鮮魚店の田中隆博さんが鰹のタタキを焼いてくれます。フランスから初めて虎竹の里に来られたMaryvonne Wetschさんは来日14回という日本通ではありますけれど藁の豪快な火で焼くのはあまりご覧になられた事はないのではないかと思います。
実は久礼や須崎辺りでは鰹はあまりタタキにはしていませんでした、新鮮な鰹はそのまま「生」で食べるのが一番なのです。自分も小さい頃から食べ飽きるほど食べていたのはナマ、タタキは大人になって県外の方と食事をとる機会が増えてからの事でした。焼いたとしてもかなり薄く、それが山間部や漁港から遠い土地になると高知の中でも焼きが厚くなるので面白いものです。
久礼の素晴らしいところは人気のタタキも食べられるし、昔から地域で食されてきた鰹の「生」文化に触れてもらえる事かと思います。
さて、鰹のタタキも燃える、漁師町久礼が熱くなっています。大正町市場のTシャツもできたらしいのです。田中さんの胸にも白抜きで鮮やかに「NO KATSUO NO LIFE」と書かれています、竹虎は「NO BAMBOO NO LIFE」と2011年から、ずっと言い続けてきました。この炎が、ずっと広がっていけばいいと思っています。
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