「ダメだ~!これは、イカンちや~」
青竹踏みを持って何か嘆いているようですが一体何事でしょうか?
実は青竹踏みの裏側にカビが生えてしまっているのです。青竹踏みは昔ながらの健康法として日本中のご家庭にあるものとばかり思っていましたが、近年はそうでもなくて若い方を中心にご存じない人もいるのです。
凝った竹製品になると、一目ではそれが竹で出来ているのか?素材は何なのか?分からない物もありますが、青竹踏みは誰が見ても竹だと分かりますので一人でも多くの方にご愛用いただきたいと常々思っている商品です。
しかし、どんなに旬がよくて乾燥させた竹材であったとしても、竹に個性があり乾燥しきらずにカビが生えるものもあるのです。また、乾燥させていても天候により竹が湿気を吸う事もあります。小まめに確認していますが、少し対応が遅くなるとこれが拭き取ってもなかなか取れないのでやっかいものです。
竹をガスバーナーで油抜きをしていると分かりますが切り口から水分が噴出してきます。それと共に自分達が幼い頃から慣れ親しんだ、何とも懐かしい甘く優しい香りが工場中に漂いますが、これが竹の虫の原因です。
防虫には頭を悩ませていますので青竹踏みには炭化加工した製品も用意しています、高温の圧力釜で竹に含まれる糖分、アミノ酸、ポリフェノール等を取り除くのです。薬剤で防虫するのではなく、炭化は熱処理での防虫なので安心安全でおすすめ。しかし、茶色く変色した炭化加工済の竹踏みにも虫を喰う大敵チビタケナガシンクイムシ発見。
「カビ、虫、割れ」は竹の三悪と言われますが、昔から延々と続いてきた葛藤はこれからも続きます。
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