意外に少ないと思っていた竹の花ですが、いざ孟宗竹を伐り倒して枝打ちしてみれば肩に担ぐと重たいくらいの竹の花が咲いているものです。
さっそく、稲穂のような枝からタネを取り出してみます。
長年に渡って山の仕事をされてきた職人さんも不思議そうにタネを見つめていました。
ご年配の方々でも熟練の竹職人でも知らないのは当たり前で、孟宗竹の開花周期は60年を越えますし、竹細工に多用される真竹にいたっては120年と言われます。実は1970年(昭和45年)頃に全国的な真竹の開花が起こり竹材が不足した事がありましたが、高知県には孟宗竹、淡竹を中心に使った竹細工があったため、あまり影響を受けておらず竹の花についての認知も低いのです。
さて竹枝から外した稲穂ならぬ竹穂とでも呼びたいような竹の花です。
この花の中には竹の種が入っているのですが、画像で見たり研究機関や展示場でのサンプルとしては何度か見る機会がありましたもののこれだけ沢山の種に触れるのは初めてです。孟宗竹は夏に花が咲き初冬までに熟した種子を落として発芽は翌春だそうです。発芽率は20%程度との事ですが、これだけでも蒔けばかなりの本数が発芽するのではないかと考えています。
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