世界50カ国近い国と地域から竹の専門家が集う世界竹会議での基調講演は、自分達が100年向き会ってきた日本唯一の虎竹を多くの方に知っていただく非常に良い機会だと思いました。最終日の一番最後での登壇となりましたので、この大会で一番長くドキドキしていたスピーカーかも知れませんが、竹トラッカーに乗って会場への入場するというサプライズがあったお陰で随分とリラックスできました。
何より会場の一番前には竹トラッカーが横付けになって講演を応援してくれています。その幟旗を横目で見るとグッと力が沸いてくるようでした。
しかし、さすがに世界中その道の方々の集まる会場だけあってステージに上がると参加者の本気度をヒシヒシと感じます。
それもそのはず。遠くから時間をかけて飛行機で飛んで来たのは自分だけではありません。それぞれの皆様が東南アジア、アフリカ、中南米など竹の主要産地から、アメリカ、ヨーロッパはじめ世界の国々から集まっているのです。
ピーンと引き締まった空気感の中、講演をスタートさせました。
さて、人前でお話しする機会のある方に質問です。
あなたは業界の国際会議に招かれてスピーチをせねばなりません。慣れない英語で原稿を用意し、数か月前から専門の方について練習もしました。パワーポイントの資料も、しっかり用意して万全の態勢ですが日本から13時間のフライト中は緊張して映画を一本たりとも観られません。やはり、日本語を使わない45分間の講演は思った以上に大変なようです。
4日間の会期が過ぎ、とうとう最後の基調講演者として自分の番になりました。壇上に上がり話をはじめます。今回は言葉が通じない分、動画が大事だと思って4本の動画を用意していました。はじめて動画のシーンになります。
ところが...!?何と音が出ません。
2日前に特別に時間をとってもらって入念にチッェクしたはずなのに...!目の前には満席の世界各国からの皆様、後ろには立見の方までいます。頭は真っ白!卒倒しそうです。
これは、まさに危機一髪!一体どうするのかっ!?
答えはコチラの動画にあり。
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