竹は木でもなく、草とも違う竹特有の丈夫さ、しなやかさと言う特性を持っています。つまり、竹は竹なのです。そして身近にあり入手しやすく加工しやすいことから、昔から日本の暮らしの中で生活用具、仕事道具、工芸品、建材、そして食品として利用されてきましたがその成育地域は東南アジアやオーストラリア、中南米、アフリカなどの温暖で湿潤な地域に広く分布しています。
世界に約1300種、日本には約600種もの竹があると聞くと少し驚かれるかも知れませんが皆様が頭に思い浮かべる高さ20メートルを超えるような竹の他に、小さな笹類なども含まれるのでこれだけの種類となるのです。実は数千年に渡って人の暮らしに寄り添ってきた竹ではありますが、竹と笹との明確な区別も未だされていません。ただ、日本で活用されている竹は、孟宗竹、真竹、淡竹(はちく)の三大有用竹と言われる竹達で、その竹の中でも特に珍しいのが自分達が100年携わり続けている淡竹の仲間である虎竹です。
いよいよ明日から始まる世界竹会議には、世界に広がる竹成育地域から沢山の方が集まります。経歴や演目を眺めているだけでもワクワクしてくる十数名の基調講演の方々はどんな竹の話をされるのでしょうか?知れば知る程、奥が深く面白い竹、興味深々です。
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