竹から白い粉!?竹の虫には熱湯処理

竹の虫


から白い粉が出ていることがあります。竹製品をよくお使いになられる方なら慣れていますが、あまりご存じ無いお客様の中には少し驚かれる方もおられます。この白い粉の正体は竹を喰う虫です、一般的に竹籠、竹笊など竹細工にしたものは竹の身の部分が薄く少ないため多くの場合がチビタケナガシンクイムシという小さな黒っぽい虫が悪さをしています。


どんなに旬のよい時期の竹を使ってもこの虫を100%防ぐことはでません。梅雨時などには竹虎の工場でも小さな虫が飛んでいると思えば、多くの場合がこの虫です。防虫剤や殺虫剤などもありはしますが、竹製品はキッチン道具としても多いのです。仮に無害だと言われても特に食と関わるものに薬剤は使いたくありません。そもそも、そのような薬剤のない数千年前から日本人と竹は付き合い、このような虫とも共存しながらやってきたのです。


竹の害虫


孟宗竹のように太くて身の部分が厚いものを好むタケトラカミキリという竹表皮に大きな穴を開けてしまうやっかいな害虫もいます。チビタケナガシンクイムシの開ける穴は、見逃してしまうほど小さな穴だったりしますが、放っておくとこのように沢山食われてしまいます。


チビタケナガシンクイムシ


チビタケナガシンクイムシは体は小さいくせに食欲は非常に旺盛のようです。美味しい竹なら手で持つとボロボロと崩れてしまうほど穴だらけに食べてしまう場合もあります。


竹製品の熱湯処理


竹の三悪のひとつである虫害と、どうやって付き合ってくのか?それは竹を頻繁に使う事しかありません。一年に一回使って棚の奥にしまっていれば竹笊も嫌になって虫に食われてしまうかも知れません。毎日のように使う竹籠は虫に食われません、たとえ食われた場合でも早めの手入れができるので使用や見栄えに問題ができるような事はないのです。


小さな穴を見つけたら、その辺りを中心に熱湯処理をします。一度では虫がいなくならない場合も多いので数日様子をみながら繰り返していています。場合によっては熱湯に浸けこむ事もありますが、角物など熱を加えて竹を曲げているような製品は熱湯の熱で竹が戻ってしまうことがありますので注意が必要です。




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