人々の暮らしから生まれた「竹取物語」と「かぐや姫」

かぐや姫


「竹取物語」と言えば誰でも知っている、かぐや姫が登場する日本最古の物語です。平安時代初期に成立したと言われていますが誰が作ったのか?いつできたのか?実はハッキリした事は分かっていません。そこで、このお話しには色々な推測や解釈があるのですが、それはさておき。


竹林


竹取りの翁が竹林で光輝く竹を見つけたという事、竹から生まれた、かぐや姫が驚くようなスピードで大人の女性に成長した事など、竹が毎日の暮らしになくてはならなかった日本人と竹との関係を表している所が非常に興味深いのです。誰が作った話か分からないといのは多くの人から人への伝承の中で自然に出来あがったものだろうと思います。


つまり人々の生活から生まれたものだけに、竹がいかに人に密着してあったか、また医学の発達していない当時の事なので竹の一年を通して青々と繁り毎年筍が生えてくる生命力に神秘的なものを感じたろうと窺い知ることができます。


竹林


前に書いた30年ブログ「竹取物語に登場する「光輝く竹」の秘密」にて輝く竹とは淡竹(はちく)だと断言しましたが、それも日常的に竹林に足を運んでいた人々は同じように感じたことだろうと思いますし、かぐや姫がわずか3ヵ月で大人になるのは若竹が親竹と同じ大きさに育つ期間と一致します。そして、竹の不思議な力に魅了された多くの先人達が作者である「竹取物語」だけに、その発祥の地は日本各地に残っています。




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