竹皮は竹の皮だから竹林に行けばあるのだと思うけれど一体竹のどこの部分だろうか?身近に竹林があり、竹の暮らしがある自分達は当然と思っていても、都市部のお客様の中には「竹皮とは一体何なのか?」正確にご存じ無い方もおられます。
実は竹皮は竹というよりも筍の皮なのです。筍の成長は驚異的で「雨後の筍」という言葉などもありますが、水分など条件が整えば1日に120センチ伸びるという記録もあるほどです。その成長過程で竹皮を次々に脱ぎながら伸びていく筍の皮こそ竹皮です。
まだ竹に付いている間は採ってはいけません、竹皮が剥がれ落ちたものだけを拾い集めて竹皮草履の材料とするのです。水気のある間はしなやかな竹皮は、天日干しして乾燥されると硬くなりますがそのまま2~3年倉庫で保管しておきます。竹皮草履を製造するときに水に戻せば元の柔らかな素材になるので、これも素晴らしい自然素材だと思いますが数年寝かした素材の方が編みやすいのです。
鼻緒の履物が足の健康によいという事で藁や布草履などもありますが履いて感動するほどの気持ちよさは竹皮草履でないと感じることはできません。自宅で、仕事場で、何十足と履きつぶしながら一年通してずっと30年愛用続けていますが、つくづく凄い室内履きです。
コメントする