忘れられない竹ちり箱

真竹ちり箱


先日もお話しさせていただきましたが、来月20日からは第18回目となる夏の竹虎インターンシップが始まります。インターンシップを続けるキッカケのひとつになったのは若い皆様の「竹離れ」とでも言うべき現象でした。自分の感覚では一家に一台はあったはずの日本古来の健康法である青竹踏みを知らない学生さんがほとんどだったのに衝撃を受けました。


竹細工や竹製品、竹工芸に使われる日本唯一の虎竹も段々と売れなくなってきて今までと何か違うなあと思い始めていた頃ですが、なるほど、こうして竹を知らない世代が増えて、安価な使い捨てのような輸入竹製品ばかりで本物の竹が身の回りになくなれば日本の伝統は消えてゆくのみだと危機感を覚えたものです。


真竹ちり箱


しかし、それもこのような一度見れば忘れられないような竹細工が近くにあったとしたら、どうだったでしょうか?この形、デザイン、存在感であれば知らない世代でも関心を持つ人は少なくなかったかも知れませんし、竹の良さをもっと伝えられたと思っています。それにしても凄いです、このちり箱。もちろん、「ちり箱としてはもったいなくて使えない」等と言わず実際に使わねばなりません。


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