母も最初から竹屋ではない。結婚して子供産み、朝から晩まで竹に囲まれて40年、50年、気がついたら日本で一番竹を使う一人になっていた。そんな女性の温もりさえ手に感じるよう、これだから竹は好きなのだ。
丸竹をそのまま使う竹製品を一般のご家庭で見ることは意外と少ないのです。大きな理由のひとつに管理が難しい事がありますが、大事に使うとこのような深い色合いになります。
比較的安価に量産されていた角ざるなども使い手によってこんなに変わります、これは進化です。
この虎竹手付き籠は経年変化で色合いが落ちる事もなく美しい。
竹箸だけでなくキッチンで活躍するスプーンやフォークも竹製のものは多いです。自分も竹スプーンは毎日のように愛用していますが使い勝手だけなら金属のものもかまいませんが、やはり口あたりが良い、手触りが良い。竹カトラリーも育つものなのです。
竹弁当は使用頻度も多くて傷みやすい性質からか古いものでも良品というものは少ない気がします。竹弁当は風呂敷に包んで持ち運びますが、このように丁寧に使われてきた竹弁当は竹愛に包まれているのです。
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