クラウドファンディングが何とか成功して日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」をメキシコに運べるようになりましたが、そしたら気になるのがどのようにして運ばれて行くのか?なのです。
輸送を担当していただく会社様は総合物流の株式会社日新さん、今回のメキシコまでの見積もりを作ってくださっていました。日頃の業務は海外との輸出入で様々なものの輸送に関わっておられて、日本各地の港に支社があります。自動車なども取り扱うのですが竹トラッカーのような電気自動車は珍しいと言います。
そこで今回、竹トラッカーを無事に地球の裏側まで運ぶために特別な梱包をすべく神戸にあります日通商事さんにお願いしております。大きな鉄製のコンテナに積み込む事は、港で見たり、道路を走っていたりするのを知っていますのでイメージできます。ところが、その中は、一体どうやって竹トラッカーを梱包し、固定しているのか?今まで虎竹の里を離れたのは「チャンレジラン横浜」の10数日だけの箱入り娘なので心配です。
まず「ポテトチップスの袋」と担当の方が表現されていましたが、アルミ系の分厚く大きな紙で竹トラッカーを覆ってしまいます。
そして、空気を抜きながら圧着していき外気とは完全にシャットアウトした状態にするそうです。
中には乾燥剤を沢山いれていき、海上輸送につきものの湿気対策としています。
袋で覆った竹トラッカーは板材で誂えられる専用の木箱に入れられます。まさに箱入りですが、足元も動かないようにしっかり固定するそうです。
竹トラッカーが実際に船に積まれるのは来月の事です。それまでに、この大きな工場に運び込み最終的にはこの木箱のような形で港まで持っていきコンテナに積み込まれるとの事でした。
つまり、ポテトチップの袋、木箱、コンテナと3重の備えで竹トラッカーは守られつつメキシコ・ハラパを目指すことになるのです。このような物流の現場に来ると、いきなり海外輸送が現実味を増してきます。工場に置かれた様々な工作機械も、こうして海を渡ってきたのです。竹トラッカーも同じように、この広い太平洋を行くのです。
竹トラッカーは会期終了後に又1ヶ月半かけてメキシコから虎竹の里に帰ってきます。その時にも木箱が必要なので、木箱の四隅を固定するのは釘ではなく専用のクリップとの事でした。これは簡単に外せるし、今度組上げる時には再利用して箱が作れるスグレモノ、さすがプロの世界です。
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