上機嫌です、遂に念願の虎竹パスポートケースが完成しました。そう、メキシコはハラパで開催されます世界竹会議記念製作です!どうです?この、たたずまい、海外に持っていくのには最高の相棒のように思えてきます。虎竹パスポートケースには、自分の使い勝手への思いがいっぱいです。ポケットひとつひつとに個人的な使いやすさを込めて製作しています。
海外に出向く時には、飛行機のチケット、ホテル等はもちろん、訪れる予定の場所や地図を現地の言葉で記載して持つようにしています。もちろん今はスマホもありますが、田舎者の自分など言葉も不自由ですし電池や故障などの万一の事を考えて紙で用意しておくほうが安心です。
そこでA4用紙に印字したものを横に4つ折して携帯しますが、その用紙がちょうど挟んで入れられるようにしています。ちなみに、入国カードは不要な国もあるものの機内で記載するしなければならない場合、迷わないようサンプルもここに用意して入れたりしています。
パスポートは前面のポケットに収めます。そして、その前の小さなポケットは搭乗券の半券を入れとして重宝します。半券を会社に持ち帰ったり、必要な方も多いかと思いますし、そもそも自分の座席を忘れることもありますので半券をいつも同じ所に保管するのは大事です。
実は非常に苦い思い出があります。そもそも海外旅行に慣れている方ではないので乗換は極力避けています。しかし、どうしても国際線から国内線に乗り換えないといけない事があります。
国内線への乗り換えは国際線と違って調べていない自分のような者にとってはかなり大変です。その時もバスに乗って、広い空港内を何か所かの停留所を経て自分の搭乗するゲートに行かねばならない時でした。どこで降りればよいのか分かりませんし、言葉の通じる人も周りにいなくて、しかも空港のバスとは思えないような通勤ラッシュ並みの混雑です。車窓から外の景色が見えづらくて、停車場がどこなのか分からなかったりしてました。これは、かなりの緊張感です。
事件は、このバスを何とか降りたすぐ後に起こりました。近くにいた親切な方に降りる停車場をゼスチャーで教えてもらってホッと安堵していたのかも知れません。そんな事はないはずなのに持っていたパスポートケースのチャックを開けて逆さにして歩いていました。何故かパスポートや搭乗券はポケットに入れず挟んだだったので空港入り口で全て落としてしまっていたのです!
もちろん普通では考えられませんし、いつもなら落としたら音もするだろうしすぐに気づくのですが、やはり海外で色々なイレギュラーな事が起こっている中では自分でもこのような事をするのだと、後でつくづく反省しました。
実はこの時には、心優しいタクシードライバーらしき方が大きな声をかけてくれて事無きを得ましたが、自分のものらしきパスポートがチケットやら何やらと一緒に後ろに落としているのを見た時には一瞬凍りつきました。
この時の経験からジッパーやポケット、カードホルダーはすべて内側を向いています。当初の試作では外向きでした、これはこれで使いやすい事もありますが、やはりあの時の事を考えると海外でのトラブルがあると仕事でもプライベートでも貴重な日程が台無しになりますので出来るだけ安心安全な設計としたのです。
そして、更にこの虎竹パスポートケースは大きく見えますが竹虎四代目着用の作務衣の内ポケットにしっかり入るサイズです。もちろん一般的なサイズ感を考慮していますものの、あくまで自分が使う事を前提に製作しており、一番最初のお客様は自分だし、自分が一番最初に使う事を考えたパスポートケースなのです。
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