35年生、飴色手提げ籠バック

白竹八ツ目手提げかご


竹はこれだから手放せないのです。35年前から母が愛用しているものです、もちろん最初は白竹の真っ白い色合いでした。この艶やかさ、色合い、新品の 白竹八ツ目手提げかごと見比べて頂きますとご存じない方は驚かれる事間違いありせん。


この違いは職人が手を加えて染めているのではありません。とても人では、こんな微妙な深みのある染めはできないのです。


白竹八ツ目手提げかご


「時間職人」が染めた色合い。母の使う手提げ籠ですが他にも竹籠は色々持っていますので毎日使うでもありません。時には、こうして片方の持ち手を引っ掛けて片方の持ち手は内側に仕舞って物入れにしていたこともありました。


白竹八ツ目手提げかご


軽く、丈夫、多少の雨でも平気です、と良い事ばかりお話ししていますが自然の竹なので使い方が悪ければヘソを曲げて壊れる事もありますし、放っておけば虫が喰うこともあります。


けれども竹の良いところは悪くなった部分を修繕して又同じように使える事です。古い竹と、新しくやり替えた竹では色合いが違ったりしますが、それすら良い味わいとなります。もっと沢山の方が、竹を日常使いするようになれば素敵だといつも思っています。


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