細く険しい山道の先にある竹林

 
竹トラッカー、台湾からのお客様


台湾は竹産業に国家レベルで力を入れていて、関わっている人たちも官民問わず非常に熱心な方が多いのです。今回、見学にこられた皆様も竹材はじめてとして竹製品の製造に関わる会社の方々でした。


竹虎工場、台湾からのお客様


虎竹の油抜きの加工をご覧いただいた後は竹林に移動します。


竹トラッカー、台湾からのお客様


移動に使うのは日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」。台湾ではお歳を召された方の中には日本語が上手な人も多いのですが少し若い方は当然言葉は分かりません。しかし、こうして一緒に竹の車にのるとお互いが笑顔です。


竹虎、台湾からのお客様


例年より少し早目の梅雨入りした高知県は、弱い雨模様ながら、せっかく海を渡った来られた竹を扱う皆様ですので竹林はどうしも外せません。たまたま山出しされた竹がまだ残っていて良かったです、もう少し遅かったら来年まで竹は見られないところでした。


竹虎四代目、台湾からのお客様


お話しを伺うと、日本で言うところの林野庁の長官まで務められていた方がおられたりします。昨年高知でも開催された全国竹の大会などにも以前は参加されるなど、日本には何度となく来られる機会があったものの虎竹の里は初めてといいます。


竹トラッカー、台湾からのお客様


虎竹の事は少しは知って頂く機会も増えたように思っていましたが、竹関連の皆様でさえこの様子ですのでやはり誰にも知られて居ないレベルです。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


先はまだまだ遥か先にあって遠いですが、この細く険しい山道と同じく一歩づつ登っていくしかないのです。


線の造形、線の空間 飯塚琅カン斎と田辺竹雲斎でめぐる竹工芸

田辺竹雲斎作インスタレーション


虎竹のインスタレーションを初めて見た時は和室の畳に設えられていました。それが、どんどん進化してついに、この美術館の螺旋階段の下から伸びて7メートルの高さまで伸びて天井で広がっている。まるで意志をもった生き物のようでもあるのです。


田辺竹雲斎さん、竹虎四代目


田辺竹雲斎さんは凄いです。世界各地で次々に人の度肝を抜くような大作を創作され、そうかと思うと繊細な作品を発表され続けている。


田辺竹雲斎作インスタレーション


菊池寛実記念 智美術館は東京の真ん中にあって、こんなに静かな所が?と不思議に思うような素晴らしい場所にあるのです。田辺さんのギャラリートークにあわせて来館しましたが


「好きな竹は虎竹」


と、言う言葉は本当に嬉しいものです。これだけでも飛行機に乗ってきた甲斐があります。


飯塚琅カン斎と田辺竹雲斎でめぐる竹工芸


会場は驚くような数のお客様、竹の展示会でこれだけの方が集まるのは初めて見ました、あまり経験のない事なので、ついつい嬉しくなってしまいます。インスタレーションの虎竹について少し時間をいただきお話しさせてもらいました。思う以上に長くなってしまったのは、やはりこの沢山のお客様のせいですろう。竹がこのように多くの方に注目されているのを実感して、あれもこれもお話しせずにはおれなくなったのです。


一夜明けて。「日本唯一虎竹の里、ハゲ山再生計画」

竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


日本唯一虎竹の里のハゲ山を虎竹でいっぱいにしようという計画が昨日からスタートしているのです。竹は成長力が強くて繁栄の象徴ともされるものなので、竹が無くなるという事ではありませんが、特産の虎竹の色付きが年々悪くなっている事から社員が思いついたプロジェクトです。


プロジェクトと言ってもそう大袈裟なものではなく、ツイッターのRT(リツイート)機能を利用して、お一人の方が1リツイートすれば虎竹の里の山々が描かれた絵の上に虎竹が一本植えられるというものです。


楊枝の虎竹


この絵はツイッターのカバー画像と呼ばれる一番上にある看板に使っていて虎竹が少しづつ増えていくのは、遊びとは言って嬉しいものです。


楊枝の虎竹g


昨日はハゲ山だった所に、今朝は68本もの立派な虎竹が生えています。画像は100本の虎竹が生えた予想写真ですが、実際に虎竹を絵に刺していることが良くお分かり頂けるのではないでしょうか。この様な感じで実際の虎竹の里にもいっぱいの美しい虎竹が繁れば何と幸せだろうか!と思います。


ハゲ山再生計画にご参加いただきたい方は、こちらからRT(リツイート)するだけ→竹虎ツイッター
あなたのワンクリックで虎竹が生えてきます。


日本唯一虎竹の里、ハゲ山再生計画発動!

虎竹の里


虎竹は、たったの1.5キロしかない間口の谷間に成育する不思議な竹で、他の地域に植竹しても虎模様の色付きがないのです。どうして虎竹の里でしか色付きがないのか昔から色々な原因が言われていていますが、大学の研究機関が来られて土中の特殊な細菌の作用との事は言われているものの、今のところ現代の科学をもってしても解明されていない謎です。


虎竹の里


しかし、どうやら気温との関係もひとつ要因としてあるようで長年に渡って竹伐採をしてきた職人は霜が降りないと色付きが良くないと話します。温暖化などと言う事をテレビや新聞でよく目にする機会が増えましたけれど、実は、それと共に虎竹の色付きが芳しくありません。


虎竹手作り


そこで、色付きのよい虎竹を虎竹の里に沢山植竹しようという計画が突如今朝から始まりました!名づけて「日本唯一虎竹の里、ハゲ山再生計画」。


楊枝の虎竹


植竹と言いましても本当の虎竹を植えていくのではありません(笑)虎竹に見立てたミニチュアを楊枝を使って手作りして、発砲スチロールの板に描いた虎竹の里に手植えしていきます!


竹虎四代目


この地図ですと、ちょうど竹虎の工場はこの辺りになります。竹は木と違って地下茎でそれぞれの竹同士が繋がっていますので、わざわざ植えなくても季節になれば次々に筍が生え、短期間で大きく育ち竹になります。


虎竹楊枝


しかし、今回の計画で再生したいハゲ山には、手作りした虎竹を手で植えていきます。ただ、もちろん只植えていくのではありません。今年の8月に開かれる世界竹会議、WBC(World Bamboo Congress)で虎竹で製作した電気自動車竹トラッカーを世界中の人を乗せて走らせたいと思って現在クラウドファンディングに挑戦中ですが、その記事をリツイートいただきたいのです。
※一番上にある竹トラッカーの画像の記事です。


ハゲ山再生計画


皆様の、1RT(リツイート)につき一本の虎竹を植えていきます。植えた後に写真を撮ってツイッターを更新していきますので虎竹の里に虎竹が生えていく様子は竹虎ツイッターのカバー画像をご覧いただくと確認できます。


是非、この日本唯一の虎竹自動車「竹トラッカー」の記事をRT(リツイート)して応援ください!ツイッターの虎竹の里のハゲ山を色付きの美しい虎竹でいっぱいにしたいのです。何卒よろしくお願いいたします。
コチラからRT(リツイート)できます→竹虎ツイッター

土佐の偉人、吉田茂、坂本龍馬、岩崎弥太郎

吉田茂、竹虎四代目(山岸義浩)


日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」をメキシコに運びたいとクラウドファンディングに挑戦しています。何と目標金額は302万円、まだまだ始まったばかりですが船便のコンテナ積み込みがある関係で短めの期間設定、締切日は刻々と迫ってきています。「302万円もの大金をご支援いただくなど大変だ...」弱気になる自分に土佐の偉人が語りかけます。


「302万円、ちっくとキツイにゃあ...」
「ワシの盆栽は、ひとつ1億円じゃ」


吉田茂先生、まっこと、その通りです。


坂本龍馬、竹虎四代目(山岸義浩)


「302万円、ちっくとキツイにゃあ」
「いろは丸の賠償金は83526両(164億円)じゃ」


坂本龍馬先生、まっこと、その通りです。


岩崎弥太郎、竹虎四代目(山岸義浩)


「302万円、ちっくとキツイにゃあ」
「ワシの三菱財閥の総資産は120兆円じゃ」


岩崎弥太郎先生、まっこと、その通りです。


郷土の先人に比べて何と小さい事か!頑張ります。




新・虎竹やたらソファベンチ

虎竹やたらソファベンチ、竹虎四代目


今回は少し時間がかかってしまいましたが虎竹やたらソファベンチの骨組みが出来あがりました。虎竹を編み込んで出来上がった姿を思い浮かべるとワクワクしてきます。


虎竹やたらソファベンチ、骨組み


前のベンチと形もサイズも、そう違いはありませんが、新しいベンチは厚みを薄くしてもらっています。座り心地はかなり良くなるのではないでしょうか。


虎竹やたらソファベンチ、骨組み


前の試作で気になった鉄筋のジョイント部分にも工夫をして触った時にでっぱりが出来ないようにしています。やはり骨組みは大切で、竹編みをした後の触り心地にもかなり影響があるのです。


虎竹やたらソファベンチ、竹虎四代目


できあがったら、まず横になって試寝したい。果報は寝て待てといいます。


果報とは昨日から始まったクラウドファンディング。ちなみに、メキシコに運びたい日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」は虎竹やたらソファベンチの編み方と同じなのです。




天高く伸びる若竹

孟宗竹


孟宗竹の姿には感動する。これをご覧いただいてお分かりだろうか?この竹は地上十数メートルにまで成長し続けているのに自らは今だに葉をだしていない。つまり光合成もできない竹が、このように驚異的な力で伸びていけるのは何故か?全ては地下茎でつながった仲間の竹達のお陰なのです。


竹根


天然の鉄筋コクリートともいわれるほど縦横無尽に地中を走る竹根、それがお互いの竹同士で繋がっています。竹の素晴らしい所はお互いが支え合い助け合う「One for all, All for one」という精神を持った植物である事。見上げると、神々しささえ感じてしまう、これが竹なのです。


虎竹筍


さて、孟宗竹に遅れて旬を迎えるのが淡竹(はちく)です。その仲間である虎竹の里の竹達も今年は次々に頭を出し、どんどんと伸びていってます。虎竹にしても竹根でしっかりと他の誰かと繋がっているからこそ、こうして育っているのです。他の誰かに支えられているから伸びていける、まさに今日からスタートしたクラウドファンディングと同じかも知れません。


皆様に支えられて製作できた日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」が海を渡るという夢のある取組です。世界竹会議メキシコ出場決定!日本唯一の虎竹自動車で世界中の人を乗せて走りたい!是非、ご覧ください。


世界竹会議メキシコ出場決定!日本唯一の虎竹自動車で世界中の人を乗せて走りたい!リワード(返礼)について

竹虎オリジナルTシャツ


昨日の30年ブログでは今回のクラウドファンディング1000円のリワード(返礼)について少しだけお話しさせていただきました。あ、そもそもクラウドファンディングとは何かご存じない方もおられるかもと思いますので少しだけご説明いたします。


随分と一般的になってきましたがインターネットを使った不特定多数の皆様からの支援ですので何か怪しいと感じられる方もいるようです。しかし、支援金額を申込みましてもプロジェクトが成功(目標金額達成)しなければ、支援される方の出費は0円です。また、プロジェクトが成功したら、支援金額に見合う商品なりサービスを受けることができますので皆様にとりましてはリスクが全くないというものなのです。


虎竹交通安全鈴、ポストカード


明日からのクラウドファンディングでは2000円で虎竹交通安全お守り鈴+世界竹会議2018メキシコ、竹トラッカー特製ポストカード5種10枚セットや、3000円で竹虎オリジナルTシャツをご用意しています。


ポストカードは8月に現地に行って撮影した後に製作してお送りしますので少し遅くなります。竹虎オリジナルTシャツはYouTubeでも公開中の「日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」飛んで行け世界竹会議メキシコ・ハラパへ!


の中で竹虎社員一同が着用しているものと同じ前面に竹虎の筆文字、背中に竹虎ロゴマーク入りの物です。今回はLサイズのみを200枚ご用意いたしました。


竹虎前掛け


日本唯一の虎竹自動車の車体広告は、いわゆるレーシングステッカーで竹集成材の板にお名前や社名を刻印して竹トラッカーに貼り付けます。サイズが3種類ありますが一番小さいサイズは社内に吊るすようになっています。


竹虎前掛けも前回お陰様で好評でしたので10枚ご用意いたしました、こちらには通常通しナンバーの入る部分に世界竹会議のロゴマークを刺繍させて頂きます。


和紙作家ロギール・アウテンボーガルト(Rogier Uitenboogaart)、竹虎四代目


今回新しいリワードとして、WBC2018メキシコには世界から500名もの方々が集まりますので、日本代表の心意気を示すためにも特別に幟旗を取り付けて走るつもりです。オランダから高知県梼原に移り住んで昔ながらの土佐和紙の伝統技術を守る和紙作家ロギール・アウテンボーガルト(Rogier Uitenboogaart)さんにお願いして世界竹会議用に特別に幟旗を製作いただきました。この幟旗に自ら筆をとり手書きいたしますのでロゴマークは不可です。10文字程度の文字入れのみとなります。


いよいよ明日からスータトします。
世界竹会議メキシコ出場決定!日本唯一の虎竹自動車で世界中の人を乗せて走りたい!


高知新聞掲載「須崎の竹 世界会議で発信」

竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


昨日、第11回世界竹会議メキシコ参加を高知新聞掲載いただきました。3年に1度の開催を続けている世界竹会議(World Bamboo Congress)ですが、1984年にプエルトルコで始まってから世界各地で開催される中で、実は26年前には熊本水俣で会議が開かれています。


当然、日本は開催国としては大きな関心と業界団体の協力があったのですが、それ以後はどいう訳か次第に足が遠のき国内での知名度は低い状態が続いてきました。自分は、たまたま虎竹を通して海外の活躍されている竹作家の方々との繋がりがあり世界竹会議の様子をか聞かせてもらっていましたので前々から参加したいと考えていて、担当職員が虎竹の里に来られるなど熱心なお誘いがあった前回の韓国潭陽ではブース出店をしたのです。


それにしても竹の国日本であるはずなのに竹の国際会議で発表者として招待される17人のメンバーの中で日本人は自分だけというのは少し寂しく感じています。これが今の世界の中で置かれている日本の現状でしょうか、イネ科の竹は、美味しいお米のできる日本の風土は最適だと思っています、世界一の竹が育つ国なのです。


しかし、「これでいいのか?」常に自問自答もしてきました。竹はこんなに素晴らしく愛すべきものなのに、昨年だけでも自分の幼い頃から知る竹メーカーが3社も廃業しました。世界竹会議に自分が参加したいのは、こんな日本の竹を明るく元気にしたいと思うからなのです。


竹虎クリアファイル、虎竹鈴


虎竹の里でしか成育しない不思議な虎竹を世界に胸を張って自慢もしたいです。少なくとも江戸時代から、こんな田舎で延々と続く竹文化、自分達が虎竹と出会ってからだけでも既に100年。そこで、虎竹を深く理解して頂くには最高の竹トラッカーをどうしても運びたい、クラウドファンディング「世界竹会議メキシコ出場決定!日本唯一の虎竹電気自動車で世界中の人を乗せて走りたい」を何としても成功させたいのです。


明後日からのクラウドファンディングは1000円から支援をしていただく事ができます。リワード(返礼)は、竹虎オリジナルクリアファイルと、今回のために特別に作りました虎竹交通安全お守り鈴です。


虎竹交通安全お守り鈴


竹は元々「松竹梅」という縁起の植物ですが、成長の早さや冬でも青々とした葉が生命力と繁栄の象徴として考えられてきました。その竹に更に「千里を駆け千里を戻る」と言われる「虎」がプラスされた「虎竹」のパワーたるや半端ではありません!(笑い)


「チャレンジラン横浜」で1000キロの道のりを竹トラッカーで走りました。11日間もの長い間、充電ポイントに決められた時間通りに何のトラブルも事故もなく無事に辿りつけたのは虎竹製の安和天満宮交通安全御守のお陰と信じています。今回は、携帯ストラップにもなるくらいの小さな虎竹鈴ですが、古来、厄除けとして使われてきた鈴を日本唯一の虎竹で編み込みました。初の海外行きを目指して、少し気が早いかも知れませんが往復と現地での交通安全を祈願して既に竹トラッカーには取り付けています。


竹虎クラウドファンディング
世界竹会議メキシコ出場決定!日本唯一の虎竹電気自動車で世界中の人を乗せて走りたい


続・世界竹会議メキシコ出場決定!日本唯一の虎竹電気自動車で世界中の人を乗せて走りたい

竹虎四代目(山岸義浩)


先月4月28日(土)にフジテレビで放映された「関ジャニ∞クロニクル」。高知では2週間遅れての放送でしたが「スルーされたニュース」として新しく始まったコーナーの第一弾、世間を騒がせた新聞一面のニュースの裏で、実はスゴイのに注目されなかったニュースにスポットを当て徹底取材いただきました。なんと日本唯一の虎竹自動車「竹トラッカー」に関ジャニ∞の横山さん、安田さんのお二人が乗って横浜中華街を疾走されたのです。


世界竹会議


中華街は車道が狭く歩行者の方と近かったので、番組収録時に通行されていた皆様は突然見た事のない車が走って来たと思ったら、関ジャニ∞の横山さん、安田さんが運転されていたので大変な騒ぎとなっていました。しかし、自分が感動したのは、帰って来られたお二人が竹トラッカーから降りる時に、本当に楽しそうに「おもろかった~!」と少年のような無邪気な笑顔とキラキラした目を輝かせてくれた、あの表情でした。


テレビには映っていませんでしたが、あのお二人を拝見して世界竹会議で世界中から集まる人々を乗せた時に皆様どんな笑顔になられるのだろうか!?想像しただけでワクワクが止まらないのです。


竹虎四代目(山岸義浩)


竹の素晴らしさと可能性の他にもうひとつ、世界竹会議で皆様にお伝えしたいことがあります。それは「地球温暖化への警鐘」です。虎竹の里には昔から「虎竹の模様は霜が降りると綺麗に出る」と言われています。実は、近年特に虎竹の虎模様が付かなくなっているのです。温暖化が叫ばれる昨今、以前のように気温は低くなりません。それと同時に虎竹の色付きが悪くなってきているのです。


このままでは希薄になりつつある日本の竹文化と竹のある暮らしがますます消えてしまうのではないかと懸念しています。だからこそ成長が早く剛柔の性質をもった永続利用可能な竹と、温暖化の原因でもある二酸化炭素(CO2)を排出しない電気自動車である竹トラッカーを世界へ発信する意義は大きいのです。


虎竹


地球温暖化など自分たちのような小さな田舎には関係がないと思っていたら、いつの間にか大きな時代のうねりに巻き込まれている虎斑竹がありました。温暖化をはじめ世界では多くの問題と向き合いつつあります。その中で竹から学べるものが数多くあるのではないでしょうか。


日本唯一の虎竹と自分達が出会ってから100年、これからの100年も同じ虎竹の里であるように。是非、皆様のお力をお借しください!クラウドファンディング「世界竹会議メキシコ出場決定!日本唯一の虎竹電気自動車で世界中の人を乗せて走りたい」今週木曜日からはじまります。




世界竹会議メキシコ出場決定!日本唯一の虎竹電気自動車で世界中の人を乗せて走りたい

竹虎四代目(山岸義浩)


竹の生育域と言うと日本をはじめとして中国、東南アジアが思い浮かぶのではないかと思いますが、元々南方系の竹は赤道直下の国々、オーストラリア、中南米、アフリカなどの温暖で湿潤な地域に広く分布しています。


竹虎四代目(山岸義浩)


何度かお話しさせていただいておりますように世界竹会議(World Bamboo Congress)は、このような竹生産国はもちろんの事、アメリカ、ヨーロッパなど世界中の竹業界、竹研究者、竹関連に従事される竹に関心を持つ方々が3年に一度だけ大集結する国際会議であり、まさに竹のオリンピックなのです。


今年2018年8月14日(火)~18日(土)にメキシコのハラパ(Xalapa)で開催される、この竹の祭典に自分が日本人では唯一のKeynote Speaker(基調講演)として登壇させて頂く事になりました。


竹トラッカー


世界竹会議で世界中の皆様にお伝えしたいのは「日本唯一の虎斑竹」。文献の残っているだけでも江戸時代から生産と製造の続く虎竹と自分達の100年、これからの100年を通して竹の素晴らしい可能性を確信していただきたいのです。そして、そのためには僅か1.5キロの狭い地域にしか成育しない虎竹とはどのような竹なのか?どうして虎竹の里でしか虎模様が出来ないのか?どう活用されているのか?


実際に世界の皆様に見ていただきたいと考えています。数ある虎竹製品の中で何がよいか、まっさきに思い浮かびコレしかない!と思ったのが日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」です。これなら虎竹を見て、触って、乗車して虎竹を五感で体感いただけるのです!


竹トラッカー輸送見積もり書


虎竹の里から神戸港までトレーラーで陸送し、船でメキシコはマンザニーロの港を目指します。上陸したあとは世界竹会議の会場のあるハラパの町まで1000キロのトラック移動です。かかる費用は何と302万円!この見積書が届いた時には、田舎の小さな竹屋の自分達には到底無理な金額だとの気持ちも正直ありました。


しかし、虎竹の里の事、竹業界、伝統産業界と考えた時に、せっかくやれるチャンスのある自分達がやらずに、いいのか?挑戦を続けてきた初代、二代、三代の顔が浮かびます。どうしても諦めるわけにはいきません、再びクラウドファンディングに虎竹の里の希望の光を見出したいと思っています。


来週5月24日(木)朝6時からクラウドファンディングスタートします!
世界竹会議メキシコ出場決定!日本唯一の虎竹自動車で世界中の人を乗せて走りたい!




青踏みの竹節が割れたらどうする?

青竹踏み


皆様は青竹踏みはご存じでしょうか?急に当たり前の事を言ってどうした?と思われそうですが自分の中では当然知っているものですし一家に一本はあると思っていた青竹踏みを知らない世代が少しつづ増えてきているようなのです。思えばもう10数年も前の事になりますが、それ以来少なからず危機感をもってやってきているのです。


日本の里山が荒れるとか、竹が沢山あって活用方法がないと聞くことがありますが、これだれ身近にあってこんなに手軽で簡単な誰でもできる日本古来の健康法が忘れられるなど、あってなるものか!?という思いです。


青竹踏み使う


基本的には竹を半分に割っただけで誰でも作ることができますし安価なものなので軽んじられる傾向があるのかも知れません。しかし、このようなまさに足元から日本人の竹離れは進んでいるのです。


竹を割っただけ、安価と申し上げましたが青竹踏みにもルールがあり強度のために必ず竹節を二つ入れています。だから何でもかんでも竹なら使えるかと言いますと実は身の厚みや太さ等いろいろあり、いざ製作となると思う程簡単ではありません。


青竹踏み天日干し


これから湿気の多い季節になってきます。青竹踏みの大敵はこの湿気によるカビ、青々しい竹材を使いますので乾燥させているつもりでも油断はできません。竹は生きていて呼吸をしています、湿気が多いと吸い込んでカビが生えることもありますので定期的に天日干ししたり、常に空調に気をくばったりと管理も大変なのです。


ご愛用いただくうちに裏面の竹節の部分が割れることがあってお問い合わせを頂戴します。これは簡単に取り除くことができますしお使いいだたくことに全く影響ありませんので動画でご説明させていただきました。




虎竹の里の山道にある快適竹枝ベット

虎竹の里


子供の頃には自分の周りの世界が全てです、だから大人になって滑稽に感じる事もありますが虎竹の里の竹林に続く山道もその一つです。山の小道には昼寝にピッタリの竹枝ベットがあるのが当たり前だと思っていました。


虎竹の里の山道


竹を伐採した後、稈を枝打ち(切り落とし)した時に竹の小枝や竹葉が山道に敷き詰められた様になる事を竹枝ベットと言ってました。虎竹伐採の時期はちょうど寒い頃なのですが、この竹枝ベットがある辺りに南国土佐の冬でもサンサンと照り輝く太陽の光が降り注ぐとポカポカと温かく、下はフワフワなものですから自然と心地よくなってつい居眠りしてしまう程なのです。


竹葉


山を駆けて遊び回っていた幼い頃には何度となくお世話になった竹枝ベット。竹枝に竹葉が適度に混ざったその場所は、まさに竹林のオアシスでした。不思議なものです、数十年経った今でも時々思い出す事がありますがあの感触は忘れません。


話題沸騰!サボテンブラザーズ、虎竹の里に来る!

サボテンブラザーズ


メキシカンハットにポンチョ姿、本当に不思議な方々です。8月に開催されるWBC(世界竹会議)がメキシコで開催されることを聞きつけて、はるばる南米(?)から車で走ってこられたと言います。


サボテンブラザーズ、竹虎四代目


突然の異様な三人組の来客、手にはちょっと変わったギター、取り囲まれた竹虎四代目も参っています。


サボテンブラザーズ


ふざけているのか?格好を一目見て思いましたが、目は真剣そのものなのです。


サボテンブラザーズ


話して見ると案外良い人達だという事が分かりました。


サボテンブラザーズ


日本唯一の虎竹の葉で作った虎竹茶も美味しく飲んでくれています。


サボテンブラザーズ


とにかく面白い事をしたいのがサボテンブラザーズ!すでに作詞もされてデモテープまで用意されています。これが軽快なテンポで、つい踊り出したくなるような音楽なのです。音楽っていいですね。


サボテンブラザーズ、竹虎四代目


「おもしろきこともなき世をおもしろく」それでは、やりましょう!


サボテンブラザーズ、竹トラッカー


世界中の人達を乗せてメキシコの空の下を走る予定の日本唯一の虎竹電気自動車「竹トラッカー」には、物凄く興味を持っていただいております。


サボテンブラザーズ、竹虎四代目、竹トラッカー


一緒に虎竹の竹林にレッツゴー!竹虎124年の歴史で初めての光景かも?


サボテンブラザーズ、竹虎四代目


いやいや、本当に楽しいひとときでした!近日、素敵な音楽にあわせた動画が出来あがるそうです。第11回世界竹会議(11th World Bamboo Congress Mexico)への最高の餞になるように思います。サボテンブラザーズも国際派です、メキシコの公用語であるスペイン語バージョンも用意されるようです、凄いの一言です。




35年生、飴色手提げ籠バック

白竹八ツ目手提げかご


竹はこれだから手放せないのです。35年前から母が愛用しているものです、もちろん最初は白竹の真っ白い色合いでした。この艶やかさ、色合い、新品の 白竹八ツ目手提げかごと見比べて頂きますとご存じない方は驚かれる事間違いありせん。


この違いは職人が手を加えて染めているのではありません。とても人では、こんな微妙な深みのある染めはできないのです。


白竹八ツ目手提げかご


「時間職人」が染めた色合い。母の使う手提げ籠ですが他にも竹籠は色々持っていますので毎日使うでもありません。時には、こうして片方の持ち手を引っ掛けて片方の持ち手は内側に仕舞って物入れにしていたこともありました。


白竹八ツ目手提げかご


軽く、丈夫、多少の雨でも平気です、と良い事ばかりお話ししていますが自然の竹なので使い方が悪ければヘソを曲げて壊れる事もありますし、放っておけば虫が喰うこともあります。


けれども竹の良いところは悪くなった部分を修繕して又同じように使える事です。古い竹と、新しくやり替えた竹では色合いが違ったりしますが、それすら良い味わいとなります。もっと沢山の方が、竹を日常使いするようになれば素敵だといつも思っています。


「関ジャニ∞クロニクル」で横山さん、安田さんが走ったように...!

世界竹会議、World Bamboo Congress


東京に遅れること2週間、一昨日地元高知で放送された「関ジャニ∞クロニクル」で自分が力を入れて説明していました「WBC(世界竹会議)」には、さっそく親族からも問い合わせが来ています(笑)番組の中でもお話しさせてもらいましたが、日本ではあまり知名度がありませんので「WBC」と言えば、World Baseball Classicなど野球かボクシングかと思われる方がほとんどです。


しかし、竹しか知らない自分が「WBC」と言う時の「B」は、「Bamboo」の「B」、「World Bamboo Congress」つまり「世界竹会議」なのです。世界竹会議とは、3年に1度世界各国持ち回りで開催され、地球規模で500名もの竹関係者の集まる世界大会であり、竹のオリンピックみたいなものです。


世界竹会議、World Bamboo Congress


今回、8月にメキシコ・ハラパで開催される第11回世界竹会議(11th World Bamboo Congress Mexico)に日本人として只一人の基調講演のため竹虎四代目が登壇させていただく事になりました。そこで、せっかくの機会でもあります、日本代表の気概をもって行くのであれば世界から集まる竹人達にもテレビの中で関ジャニ∞の横山さん、安田さんが横浜中華街を走られたと同じように、日本唯一の虎竹で製作した電気自動車竹トラッカーを見てもらい、一緒に乗ってもらって乗り心地の良さと、竹の可能性を体感いただきたいと考えているのです。


番組では写っていませんでしたが中華街を走り終えたお二人の興奮さめやらぬお顔、「いや~!楽しかったわ!」と言われる歓喜のお声が忘れられません。行ったこともない異国の地ではありますが、きっとあのような笑顔に会えるのだと思うとワクワクしてきます。


マンザニーロからハラパ


ところが、ひとつ問題があります。


それが竹トラッカーの運送費用です。コンテナを貸切り日本から遠くメキシコはマンザニーロの港まで船に輸送し、その後はメキシコ国内を世界竹会議の会場であるハラパまで1000キロの陸送です。往復にかかる費用が何と302万円!この運送費用を捻出するために竹虎ではクラウドファンディングを準備しようとしています。


竹トラッカーと竹虎社員


皆様!日本で此処でしか成育しない不思議な虎模様の竹と100年向き会い、守り続ける田舎の小さな竹屋を応援いただけませんでしょうか!?世界から集まる竹人達を、たった700人しかいない小さな虎竹の里の竹でアッと言わせたいのです。クラウドファンディング「世界竹会議メキシコ出場決定!日本唯一の虎竹電気自動車で世界中の人を乗せて走りたい!」近日公開予定です。


高知県の皆様お待たせしました!本日放映さんさんテレビ「関ジャニ∞クロニクル」

竹トラッカー


もうあれから2週間も経ったのかと時間の過ぎ行く早さを改めて思っています。日本唯一の虎竹自動車「竹トラッカー」を横浜まで運び関ジャニ∞の横山さん、安田さんのお二人が中華街を疾走したフジテレビ「関ジャニ∞クロニクル」。関東圏での放映を終えた後は全国各地のテレビ局さんによって放送時間がまちまちのようでした。「今夜観たよ!」という嬉しいお声をあちこちからお届けいただきました、まっことありがとうございました!


そして、いよいよ本日です。関東から遅れること2週間ではありますが、ようやく高知県民の皆様にもご覧いただけます!高知さんさんテレビさんにて16時55分からの放送です!お休みで何処かに出かけられる方も多いかと思いますのでビデオをセット!ご自宅にいてお時間あるという方は是非リアルタイムでご覧くださいませ。


電気自動車竹トラッカー


しかし、郷土の竹が横浜中華街を走ると言いましても、特に若い方々には今ひとつピンと来られないのかも知れません。ご年配の皆様には虎竹の事をご存じの方は多いと思いますし、既にお馴染みのようになっているつもりでおりますが、学生さんなどでは関心のある方も少ないのが当然です。


だからこそ、若い方々に人気の関ジャニ∞のお二人が乗っていただく事には意味があったのです。虎竹のテレビ番組があったとしても誰も観ないですが、ファンの方なら今日のさんさんテレビの放映を心待ちにされているはずです。たまに自家用車や汽車で虎竹の里を通過する機会があったとしても、ただ通り過ぎるだけの地に日本でもここにしかない不思議ながあることを知るチャンスになればと思います。


電気自動車竹トラッカー


「ブタまんの江戸清」という店が中華街にあります、有名店らしくチャレンジラン横浜の時に店の前で写真を撮っていただいてました。そう言えば、竹虎は戦前まで大阪に工場がありましたので祖父や祖母は大阪風に「ブタまん」と呼ぶのが普通でした。お爺ちゃん子だった自分も「ブタまん」だとずっと思っていました、ところが高知では「肉まん」と呼んで「ブタ」などと言う人はいませんので「ブタまん」とつい店でも言ってしまい「肉」と言い替えていた小さい頃を思い出します。


それにしても江戸清さん、創業年数が良いですね(笑)竹虎と同じです。「創業明治27年」今年で124年の老舗、きっと素晴らしいブタまんを出されているのだと思います。この老舗の江戸清さん前を関ジャニ∞横山さん、安田さんが走っているのか?どうなのか?高知の皆様には、番組を観てのお楽しみです。


おしゃピク、虎竹ピクニックバスケット

虎竹ピクニックバスケット


虎竹ピクニックバスケットなどは角物と言われて昔は豆腐を入れて運んでいた竹籠でもあり、普通の竹編みの籠に比べて柔軟性はありませんが堅牢なので中に入れる食材にも安心です。それでいて通気性に優れる竹編みの特性そのまま、見た目のスタイリッシュさもあって若い方の「おしゃピク」にもピッタリではないかと思います。


白竹角手提げ籠バック


同じ作りでも色々なアレンジがあって白竹角手提げ籠バックという手提げ籠タイプのものもあります。この籠などは外出に使うのはもちろんですが、室内ではマガジンラックなどにも使われる方もおられる竹籠です。どんなインテリアにも似合うのは竹の良い所のひとつです。


三段ピクニックバスケット


外で頂くランチタイムで多めの人数分の食事を用意する場合には三段ピクニックバスケットが重宝します。お子様の運動会で活躍したとお声をいただく事もありますが、こんな竹製弁当箱を持たれている方などいませから目立ちます!かなりの容量なので、一緒に昼食をいただく方々の笑顔を思い浮かべながらアイデアを凝らすのも楽しいかと思うのです。


ピクニック、ランチタイム


「竹」と「二人」という字をあわせると「笑」になります。自分一人ではなく、私とあなた二人という所が大事で、そこに竹が加わって笑顔になる、だから笑うという字は竹冠だと思います。ついつい沢山のお友達を誘いたくなって笑顔の輪が広がる、竹の不思議な力かも知れません。


続・中国、広寧の竹加工用機械製造会社

中国、広寧の竹加工用機械製造会社


竹虎で使っている機械は新しくても30年、40年前の古い時代のものばかり、中には骨董品と言って良いような加工機械まで置いています。ところが、ここには日本中何処に行ってもお目にかかれないような最新式の機械がアッチにもコッチでも作られている竹材加工用大型機械を専門で製造する工場なのです。本当に見た事のない光景に興味深々、何時間いても飽きません。


竹材加工機械


実は前に訪問させてもらった竹工場で見た事もない最新式の竹切断機械を見つけていました。多少使い古されているものの、一目で古い時代のものではない事が分かります、一体誰がこのような製造機械を作っているのだろうか?こんなに費用のかかりそうな加工機械を導入するほど生産量が必要なのだろうか?


昔ながらの竹工場に高性能マシーンが鎮座する違和感もあり、次から次への疑問が沸上がってきていましたので、どうしてもこのような加工機械を製造する現場は見たかったのです。


中国、広寧の竹加工用機械製造会社


「受注に全く追いついていません」製造会社を経営されている若き社長の顔は自信にあふれています。


中国、広寧の竹加工用機械製造会社


しかし、それでも驚くのは早かったのです。この工場から外に出ると通りを挟んだ向かいにも大きな工場がありました。実は、ここも同じような竹加工用機械を製造するメーカーとの事なのです。さすが竹関連の従事者が3000万人、世界の2000万haの竹林のうち4分の1が集中する中国です。センサーで竹の太さを感知して菊割が自動で回転する竹割機械...、自分からしたら信じられない量産体制を追い求めている竹の超大国だと改めて実感します。




中国、広寧の竹加工用機械製造会社

中国、広寧の竹加工用機械製造会社


中国はさすがに広大です。竹の里は30カ所もあると言われていますが、その中でも10大竹郷に選ばれる広東省、広寧県にある竹加工用機械の製造会社にお伺いさせてもらいました。広寧は人口60万だそうなので高知県と同じくらいの人口にも関わらず、竹の郷だけあり竹製造会社が300社、総出荷額200億円だそうなので驚きます。


中国、広寧の竹加工用機械製造会社


その数字を裏付けるかのように竹加工用機械の製造会社が、造船所と見まごうかのような大きなの工場で次々に作られています。


中国、広寧の竹加工用機械製造会社


金属加工する大きな音や火花は止むことなく動き続けていました。


中国、広寧の竹加工用機械製造会社


忙しそうに働く職人さんは皆若く、キビキビして動きに熟練度と仕事へのプライドを感じます。こんな工場で製造された機械なら、品質にも間違いないように思いました。


菊割


足元には自分達にもお馴染みの、竹を割る道具である菊割が置かれています。


中国、広寧の竹加工用機械製造会社


この菊割を円形にくり抜いた金属の円盤にはめ込んで加工機械を製造するようです。


中国、広寧の竹加工用機械製造会社


ここまでなら竹虎にもある日本の加工機械とそう違いはありません。ただ、日本にはこのような竹加工用機械を専門に製造する工場は既にありません。


「我に七難八苦を与えたまえ」日本の運動会に竹籠カムバック!?

玉入れ籠製造


竹を知らない世代に竹に触れてもらう事を考えた時に、学校の玉入れ競技の籠を思い出しました。自分達の世代では当然竹編みの籠を使うのが身近でありましたし代替品もなかったので軽く丈夫な竹籠が全国的に使われていました。ところが近年そうでない事を知って、日本中の運動会の玉入れ競技の籠を竹籠にカムバックさせるという壮大な夢を見て「全国玉入れ籠プロジェクト」が静かに、ひっそりと(笑)始まりました。


今の日本の竹細工での問題点のひとつがスピードです。熟練職人が少なくなり、簡単に思えるこのような竹籠でも製作できる所はそんなに多くありません。もちろん製作だけならば多くの職人ができますが、量産する事ができないのです。


玉入れ籠製造


多少の量はできるという場合でも、今度は価格面でつまづきます。製作に時間がかかり過ぎて安価にできません。運動会の時期が年に2回で、その時にだけ注文が集中するという商品特性もマイナス要因です。編んだ籠は最長で半年間も倉庫で広い場所を取って保管しておかねばなりません。


配送面では玉入れ籠のサイズがネックです。ほとんど空気を運んでいただくような状態ですが、梱包の箱サイズは最大ですので昨年からの全国的な運送費の値上がりで更に厳しい状況となりました。


玉入れ籠製造


それでも玉入れ籠をお求めいただく多くは購入予算の決まっている幼稚園、小中高校など教育機関です。良いモノをより安価に提供できないと結局使って頂く事が出来なくなり、必要とされなくなるしかないのです。


地元の小中学校などに何個か編むだけなら何とでもなりますが、全国の運動会を対象に考えるとなると、このような取り組みは自分達にしか出来ないだろう(日本で、こんな事に関心のある方もいない)と思い10年近くやってきました。


武将、竹虎四代目


しかし、ここ数年は製造だけでなく山の職人の減少が加速していますので、ますます大変になってきています。技術的、経済的、そして社会的な課題が加わった三重苦の中で竹林が近くにあり竹の伐採から搬出、加工、製造、販売と、山の原竹からエンドユーザーまで自社で管理できる竹虎ならではの挑戦は一体いつまで続けられるのか?


「我に七難八苦を与えたまえ」の武将・山中鹿介の気分です。


働くお母さんに、竹炭石鹸

竹炭石鹸


竹炭石鹸は、肌の弱い自分が一番使いたいと思って作った石鹸です。アトピーと言うのは一体何がトリガーになって痒くなるのか分かりません。いつもと同じ生活パターンのはずですが身体は正直なもので反応しなくても良いのに勝手に反応するのです。そして、アトピーの症状が出るのがいつも同じ所なので、恐らく皮膚細胞レベルで完治することなく良くなったり、悪くなったり上手に付き合うしかない病気だとも思っています。


お陰様でロングセラーになっている竹炭石鹸ですが、肌の状態が悪くキズになった皮膚でも仕事柄汗をかくことがおおいのでスキッと洗いたいという願望から生まれました。肌の弱い人には絶対の自信がある洗いあがりは、つるつるしっとりですが、もうひとつの自慢は消臭力なのです。そろそろ自分も気にしている加齢臭の皆様にもお試いただきたい理由でもあります。


魚一匹をご自宅で調理される方は少ないかも知れませんが、鮮魚店のおかみさんが手の魚臭さが無くなるとご愛用いただいてます。あの生臭さを取るくらいですから加齢臭でお悩みの方は一度お試しください。


竹炭石鹸


しかし、こういう訳で男性的なパッケージでもあり、男の石鹸という印象があるかと思いますが、実は女性のお肌も優しく洗い上げると喜ばれています。そこで今年の母の日ラッピングはお母さんに専用の手提げ袋に入れてギフトカード、小さなカーネーションの入ったセットを限定で作っいたのです。お陰様で特別セットの方は完売しておりますが竹炭石鹸をギフト包装してお届けする事は承っております。


「関ジャニ∞クロニクル」高知県での放映は来週5/12日(土)さんさんテレビ

横浜中華街、竹トラッカー、竹虎四代目


1週間前の4月28日(土)にフジテレビで放映された「関ジャニ∞クロニクル」が、いよいよ今日、高知県でも観られると心待ちにしていましたが、何と更に1週間遅れの来週12日(土)さんさんテレビ、16時55分からの放送だそうです。横山さん、安田さんが竹トラッカーに乗って横浜中華街を疾走している様子は話には聞くものの、一体どんな風なのか?


実は自分も2016年の「チャレンジラン横浜」では中華街にお連れていただいて走行させてもらった事があるのです。車道が狭く歩行者の方と近かったので、番組収録時に通行されていた皆様は突然見た事のない車が走って来たと思ったら、関ジャニの横山さん、安田さんが運転しているので、さぞ驚いたのではないかと思います!ああ、観たい、しかし高知県の皆様、申し訳ございません。来週のお楽しみという事で何卒よろしくお願いいたします。


世界竹会議(11th World Bamboo Congress Mexico)


さて、その竹トラッカーですが、この8月にメキシコ、ハラパという街に運びたいと考えています。ご存じの方もおられるかと思いますが、3年に1度世界各国持ち回りで開催され、それぞれの国から500名の竹関係者の集まる世界竹会議(11th World Bamboo Congress Mexico)が開催されるのです。


どういう訳か日本人として只一人、自分が基調講演の機会をいただいております。このような世界中の方の集う会議の場に登壇させていただけるのは一生に一度の事、せっかくなので日本唯一の虎竹で製作いたしました電気自動車「竹トラッカー」もメキシコまで輸送して世界中の皆様に竹の車の試乗をしていただき乗り心地の良さと竹の可能性を体感いただきたいのです。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI)


ところが一つ問題があるのです。それが竹トラッカーをメキシコまで輸送する運送費用です。コンテナを貸切って太平洋を越えていきますので予想以上のコストがかかり、この資金捻出をどうするか?なのです。昨年の夏から世界竹会議の事は決まっていましたので、お話しできる場所では今回のチャレンジの説明をして少しづつして準備をしてきました。


竹トラッカーが特殊車両でもあり、メキシコ国内の輸送で確認せねばならない事が多く予定より随分と遅くなりましたが今月にはクラウドファンディングに再び挑戦したいと考えています。


ありそうで実は無い、四角形の浅い水切り籠

水切り籠


お使いの方ならご存知のように竹籠やザルがひとつでもキッチンにあれば雰囲気が和みます。もちろん雰囲気だけでなくて台所用の竹は実用第一です、四角い形、浅い水切り籠は使い勝手が良いのですが最近なかなか良いものがありません。


竹籠など頻繁に購入するものではありません。定番で当然あると思っているものが知らない間になくなり、探しても無くなっていてショックに感じているプロの方もおられるのではないか、そう想像して昔編まれていた職人さんにお願いして復刻する事にしました。


四ツ目底角水切り籠


生活道具としての竹細工は世相を反映して大きさは段々と小さくなっています、本当は、もう少し大きなサイズにしたいと考えていましたが編み上がってみると36センチ×31センチのサイズでちょうどくらいです。底の四ツ目編みは水切りを考えて竹表皮を残しています。この淡竹(はちく)の表情だけでグッとくる人はあまりいないと思いますが個人的にはかなり楽しめる風合いです。


四ツ目底角水切り籠


定番の四ツ目水切り籠で小さい頃友達の家に遊びに行くと台所に立つお母さんが普通に使っていたり、料理屋さんでの仕込みにも使われていた当たり前の製品です。無くなってしまうには寂しいのです。


頼れるスズ竹市場籠で、楽しいピクニック

スズ竹市場かご


スズ竹市場籠はプロの料理人や板前さんも買い出しに使っていて、大事な食材を運ぶ信頼の丈夫さと使いやすさで評判の手提げ籠です。なのでスーパーや市場などへのお買い物に多用されているお客様はおられますが、それだけではもったいないのです。


スズ竹市場かご


竹の中でも抜群の強靭さを誇るスズ竹で網代編みされた市場かごは、収納力と堅牢性を兼ね備えたスグレモノです。たとえばピクニックなど遊びの場面でも、アレコレ余分な物まで入れられるゆとりのサイズと、その重さをしっかりと支える本体、少しぐらいの事では傷んだことのない持ち手は大活躍します。


スズ竹市場籠でピクニック


今日から4連休という方も多いと思います。天気の良い日には家にいるのはもったいないです、外に出て5月の風を感じてください。どんな荷物にも対応する信頼のスズ竹市場籠がお供しますぞね。




筍と猪と

 
京都の筍


京都から素晴らしく綺麗で美味しい筍を頂きました。さすがに孟宗畑で手間を惜しまず育てられた筍は、生えたい放題に伸びてくる田舎の筍とは品が違います。先月の30年ブログ「警告!おまんらあ、まっことコレ以上は許さんぜよ!」という穏やかでないタイトルで竹林の獣害の事をお話しさせてもらいました。


タケノコ


イノシシや鹿に食い荒らされるのは京都でも同じことではないかと思いましたが、このような丸々とした筍を生産される竹林は厳重に管理されイノシシ対策などもきっと万全なのだと思います。そもそも京都の竹林近くは宅地化が進み、それが返って功をなして獣たちが近づかなくなっているとも聞きました。


友釣りという鮎の縄張り意識を利用した釣りの方法があります、琵琶湖の鮎と高知の鮎では性格が異なり釣果に影響するそうです。鮎でさえそれですから、もしかしたらイノシシの気質も土佐と京都では違っていて上方は田舎のように荒々しい真似はしないのかも知れません。(笑)


ジビエ料理


さて、土佐山田町、香北町、物部村が合併し出来た香美市は高知市東北部から徳島県境までの広い山間部を有する地域です。先日この香美市でイノシシや鹿肉を食する機会がありました。


土佐のお客


「ジビエ」という言葉をよく耳にするようになって久しいですが、この地域には何と現役猟師が160名もいて、自分達の年代なら20歳になったら猟銃を撃つのが普通の事だったという自分の知らない猟師文化のようなものが息づいていました。地元の有名店舗の店主主催だからかという事もあるし、自ら撃って自分でさばいて食するという事が日常になっている事もあるのか、普通の民家での集いなのに驚くほど沢山の方がやって来られて賑わっています。


ジビエ料理


ジビエも人気のようだし猟師さんもこれだけいるのなら虎竹の里にもイノシシ退治に来てもらいたいものだと単純に思いました。しかし、その土地の山々を知り、そこにいる獲物を知らないと簡単に倒せる相手でもないようです。また鉄砲で撃つと玉の当たった周辺は熱で焼けたり、金属片が入ったりして食肉とはならないので罠で獲ることも多いそうですが広く深い山々のどこに仕掛けるのか?考えると非常に大変な労力です。


ジビエ料理


そんな事があってすぐにタイミング良くたまたま観ることができたNHKドキュメンタリー、ノーナレ「けもの道 京都いのちの森」。京都北部の山々でイノシシ猟をされている方が登場されています。わずか直径12cmの罠で猪を仕留める罠猟師に密着した生々しい命のやり取りの番組を拝見して、害獣駆除と一口に言っても地域に根差した猟師さんがいないと難しい事、そして先日いただいたジビエも同じように山の命を頂いているのだとつくづく感じました。


美良布の月


番組の中では罠にかかった獲物が痛さに悲鳴を上げていました。急いで駆け付けてナイフで命を奪うシーンは、まさにこの集いで猟師さんから聞いたばかりの話しでしたのでそれを実際のテレビ画面で見て思うところは多かったのです。


しかし、悲鳴をあげているのは虎竹の竹達も同じこと。自然のバランスが崩れた時、人の力など無力なのかも知れません。


5月、虎竹の竹林

 
日本唯一の虎竹伐採


日本唯一の虎竹の伐採は1月末までと決められていますが、その竹達が1月にすべて山から出てくるという訳ではありません。伐採して山から運びだすのは大変な作業ですので非常に時間がかかります。急斜面ばかりの虎竹の里では雨が降れば山道が滑って仕事ができなくなる事もあり他の仕事との兼ね合いで伐採期限から2~3ヶ月経った後でもこのような状態の竹林があるのです。


日本唯一の虎竹伐採


竹林に続く細い山道にこうして置いたままにされる場合もあります。少なくとも江戸時代から竹のための山道と言っても過言ではない道であり、竹関係の人間以外はほとんど歩くことが無い道だと言うことが分かります。


日本唯一の虎竹


南国土佐の日差しは強く3月、4月でも汗の流れる日があるくらいですが、5月ともなればほとんど夏です。伐採されてそのままになっている竹が心配になりそうですが、それは大丈夫。竹や森の木々が太陽の光を適度に遮って土場で保管するよりも竹にとってはずっと快適です。


日本唯一の虎竹


綺麗に虎模様の入る竹を改めて見ています。先日、中国10大竹産地のひとつ広東省の広寧という街の広寧竹文化博物館にお伺いする機会がありました。


広寧竹文化博物館


植栽されている138種類と言う竹の中にも虎竹のような竹は見当たりません。虎竹の里で生まれ育った者にとっては、竹には虎模様があって当たり前と思っている人がいて嬉しくなる事がありますが、世界的に見ても実はこの地域だけの特別な竹である事を改めて思ったのでした。