一杯取りの小さいな物がイメージです、素材は蓬莱竹を使って網代編みされた塩取り籠タイプを試作してもらいます。何個か試作している時に、虎竹茶漉しを編んでいる職人が更に完成度の高いドリッパーを作りました。
自分には昔ながらの塩取り籠の印象が強くて頭から離れなかったかのですが、紅茶ファンの方には前々から静かな人気のあった虎竹茶漉しをコーヒー用に大きさと形を変えれば良かったのです。
茶漉しと違って、円錐形に編んだ虎竹コーヒードリッパー本体には1~2人用のコーヒーペーパーフィルターがちょうど入れられます。
こんな感じで毎朝の虎竹コーヒーが楽しめるとは本当に贅沢な気分ぜよ。
先日、高知の山深い所にある工房で美味しいコーヒーを頂く機会がありました。緑に囲まれた明るい光の差し込むテラス、手作り感のあるテーブルに腰を下ろして辺りを見渡すと新緑が綺麗で最高に気持ちの良い一時でしたけれど、その時の光景が蘇ってきそうです。
しかし、虎竹コーヒーを飲み終わって、しみじみコーヒードリッパーを眺めていると、どうしてもあの竹職人の軒先を思い出してしまいます。虎竹コーヒードリッパーは、やはり現在の「塩取り籠」かも知れません。
コメントする