京の絶品、カツサンド

 
筍サンドイッチ


「ちょっと面白いカツサンド出します」言うて京都・木屋町にある、もち料理 きた村のご主人さんが出してくれたのがコレだったのです。最近、目が悪くなったせいか分厚いトンカツが随分と白っぽくてブランド豚か何か特別な肉かと思って頬張ってビックリぜよ!熱々の衣の中身の食感...何と筍だったのです。初めて食して心から感激です。


女竹


京都に来て、このような老舗の名店にお邪魔する機会などそう何度もありませんが、お連れ頂いた店内の設えに竹が多用され気持ちよくお出迎えいただきます。そして料理の中でも竹で歓迎いただけるとは、本当に京都は「竹」なのです。多くの海外の方々が日本のイメージのひとつとして「竹」を思い描かれているとすれば、その竹は京の竹です。


京都の孟宗竹


美しく管理された竹林は普通の竹林ではなく筍畑、そしてそこで生産される筍は付加価値のついた農産物として珍重されています。


孟宗竹


アチラコチラから元気に顔を出す筍の竹林を思い出します。このように力強く筍が伸びているのが当たり前だと思われていますでしょうか?適度な竹の間隔で風通しも良く、日当たりも良い竹林はそう見られるものではありません。


筍、タケノコ


竹を間引き、竹のウラ(先端)は伐り落として竹葉で太陽の光が遮えぎられないようにしているのです。ぬくぬくと温められる土中からは大きな筍が次々に顔を出します。あの真っ白なカツサンドの筍は、顔を出す前の土の中から掘り出される逸品です。


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