昨日はタイの繭づくりのお話しをさせていただきましたが現地で気にかかる竹籠を見かけた事を思い出しました。半円形をした深さのあるもので、網代編みで丁寧に編み目をビッシリ詰めています。美味しいフルーツが多い国でもありますので果物の盛籠か何か入れる籠かと思っていましたら食卓では反対に伏せて置かれているのです。
不思議に思って地元の方に聞いてみたらハエ除けのための竹籠でした。なるほど、常に逆さにして使うのなら彩鮮やかな竹ヒゴで編まれているのも納得です。
技術交流があったためだと思いますがタイで見かける竹細工の中には日本の籠にそっくりなものがあるのが印象的でした。
しかし、竹編みの細やかな技は驚くほど精巧なものがあり独特の進化をしているのが素晴らしいところです。
これには竹細工に適した良質の竹材の存在も大いに関係していますが、日本の竹を考えていく上で大きな課題を見つける事ができましたので、いずれ別の機会にお話しできればと思います。
移動の途中に見かけた露店で車を停めてもらった時の事です。地元の方が竹の道具を使い、こうやって魚を獲るんだよと教えてくれました。子供の頃にこんな漁具があったらさぞ便利だったろうにと思いながら見ていました。魚釣り等とは又違って、手づかみで魚を獲るのは直接躍動感が伝わってくるからか長く忘れないものです。一気に童心に帰っていました。
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