竹には糖質が多く、虎竹の油抜きなど熱を加える加工をすると甘い香りが工場の外にまで漂うほどです。自分が愛用している丸竹を削りだして作ったビアグラスがありますが、数年使用したものでさえ熱湯を入れてすすぐ時などには竹特有の甘い香りが残っていますので余程竹の隅々にまで糖質分が行き渡っていて抜けることがないのだと思います。
いつも竹虎本店に用意されている虎竹の竹葉を使った虎竹茶も稈の部分同様に糖質が多いのか熱い湯のみか香り立つのはやはり甘美な香りです。竹屋として育った自分には何とも温かく懐かしい香りです。
抗酸化作用があり活性酸素など有害物質を無害な物質にする働きのあるポリフェノールの含有を調べた事があります。より美味しくするために蒸らし、焙煎粉砕していますが、この加工をすることにより竹茶に含まれるポリフェノールが高まります。
生葉より焙煎した方が美味しいのはもちろん抗酸化能が高いのですが、その焙煎具合によっても変化が見られるようです。まだまだ竹茶の事も深く知る必要があるように思っています。
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