これは、かなり珍しい根曲竹で編まれた玉入れ籠、恐らくご覧になられるのは初めての方ばかりではないかと思っています。根曲竹というと、その強さから様々な実用性の高い籠に使われてきましたが材料の関係からこのような大振りな籠はあまり製作されていません。
竹材の調達は昨年の内にすべて済ませていますので、どうしても欲しくて特別に編んでもらったものの2個しか出来ません。玉入れ籠用としては2個セットで使わねばなりませんが、1個はお客様にご紹介させていただき残ったひとつ自分の観賞用として手元にひとつは置いておこうと思っています。
素朴な感じがどうにも格好が良いので手近で使えないかと思案していましたところ、チリ箱や雑誌入れにはサイズ的に大きすぎるのですが逆さにしてみると根曲竹のしなやかさと強さが活きてきます。高さが45センチですので仕事場の机の横におくサイドテーブルにピッタリです。書類など軽めのものはもちろんですが、重量のあるバックなどでも、さすがビクともしないのです。雪に鍛えられた根曲竹の強さを改めて感じる贅沢な道具となりました。
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